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【アメリカ】憲法の草案作成を支援するGoogleのアイデアとは?

世界では毎年5つの新しい憲法が生まれ、10から20の憲法が修正を加えられているという事実をご存知だろうか?もしくは、2000年以降、世界中で生まれた39の憲法のうち、19の憲法はアフリカから生まれたという事実をご存知だろうか?

幾度にわたる民族紛争や軍事衝突を乗り越え、ようやく新たな国家として独立することに成功した国にとっては、憲法の作成プロセスそのものが非常に重要な意味を持つ。憲法とは国家のアイデンティティそのものであり、その国の原理原則となるものだからだ。

しかし、これまでは憲法の作成者たちは、憲法の草案を作成する際に多くの困難を抱えていた。他国の憲法を参考にしようにも、「フォーマットが統一されていない」「言語が異なる」「参照したいテーマや項目ごとの比較ができない」など世界各国の憲法へのアクセシビリティが非常に低く、参照するコストが高かったからだ。

この問題を解決したのがGoogleだ。GoogleのシンクタンクGoogle Ideasは、Comparative Constitutions Projectを支援し、2013年9月に世界各国の憲法を簡単に検索・比較・閲覧できるウェブサイト、"Constitute"をオープンした。

同サイト上では、2014年1月現在、過去に世界中で制定された189の憲法を全て英語で閲覧することができ、制定年や地域による検索が可能になっている。更に、憲法の文書には内容に沿って350近いタグづけがされており、「シティズンシップ」や「外交政策」といった一般的な項目から「参政権と投票率」「裁判所の自立性と権力」といった特定分野における比較も容易になっている。

Googleのミッションは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」ことだが、上記の取り組みはまさに自社の事業ミッションに沿ったGoogleならではのCSRだ。

「憲法の草案作成を支援する」というと非常にニッチな取り組みのように聞こえるが、いち企業が国家の成立プロセスに貢献するという意味では非常に意義深く、影響力も大きいプロジェクトだと言える。

【Constitute】https://www.constituteproject.org/
【Comparative Constitution Project】http://comparativeconstitutionsproject.org/
【Google Ideas】http://www.google.com/ideas/

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