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【アフリカ】国連グローバル・コンパクト、アフリカのサステナビリティ戦略を発表

africa city

国連グローバル・コンパクトは6月11日、今年で12回目となるALNF(Anual Local Network Forum)とPSFP(UN System Private Sector Focal Points)による会合をエチオピアのアディスアベバで開催し、その中でサブサハラアフリカ(サハラ砂漠以南の地域)の発展に向けた長期戦略”Africa Strategy(アフリカ戦略)”を発表した。

"Partners in Change:UN Global Compact Advancing Corporate Sustainability in Africa"と題するこのアフリカ戦略では、アフリカ企業に対してポスト2015年開発アジェンダおよびアフリカの持続可能な発展への貢献が期待されている。

近年のアフリカは民間投資の拡大や企業の事業展開により経済成長が加速しており、それに伴いアフリカの経済および社会の発展に対する民間セクターの役割はますます重要性を増してきている。

今回のアフリカ戦略は、アフリカにおいて国連グローバル・コンパクトの価値基準に沿った事業慣行を普及・推進するための全体的な行動計画を示すもので、地域ネットワークや戦略的パートナーシップを通じたアフリカ企業における国連グローパルコンパクトの認知度向上も狙いの一つだ。

同戦略ではアフリカの現状や課題の分析からグローバルコンパクトが果たす役割、推進のための具体的な実行戦略に至るまで具体的に指針を提示している。

内容としてはGDPや経済成長率、市場規模、経済の安定性などに基づいて決定された最も優先順位の高い国々として南アフリカ、ナイジェリア、ケニア、ガーナ、エチオピアが挙げられているほか、主たる課題として腐敗防止、平和、水問題、女性と子供の権利、食糧および農業の事業慣行などが挙げられている。

国連グローバル・コンパクトのエグゼクティブディレクターを務めるGeorg Kell氏は、「今やかつてないほどにアフリカ経済は中心的地位を築き始めつつあり、民間セクターは社会、政治、経済的問題に対してより強い変革力を持つようになってきている。企業活動や投資はより責任あるものでなければならず、経済的価値だけではなく、社会・環境・倫理面においても価値を生み出す必要がある」と語る。

現在アフリカでは国連グローバル・コンパクトには既に35ヶ国500以上の企業やステークホルダーが参画しており、17の地域ネットワークがそれぞれの地域の文脈に沿う形でサステナブルな事業慣行に対する理解の促進に取り組んでいる。

しかし、これは国連グローバル・コンパクトに参画している8,000の企業と4,000のステークホルダーのわずか一部にすぎないのが現状だ。アフリカ企業のリーダーらの多くはサステナビリティの重要性自体は認識しているものの、それを長期的なコミットメントとして実際に活動に移していくという点では未だに遅れをとっている。

国連グローバルコンパクトでは、今後はイニシアティブの進展に向けた新たなフレームワークの構築や専門ワーキンググループの設立、実施状況をモニタリングし、戦略のアウトカムを評価するためのアフリカ開発チームの組成などを進めていく予定だ。

今回の包括的な戦略をきっかけとして、今後アフリカでどのようにサステナビリティ活動が進展していくのか、引き続き注目していきたい。

【団体サイト】United Nations Global Compact(国連グローパルコンパクト)
【参考サイト】Africa Strategy(PDF)

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