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【アメリカ】SAP、クラウドを活用したドライバー向け給油ソリューションを発表 2014/07/27 最新ニュース

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ドライブ旅行に行って、近くのガソリンスタンドを探すのに付近をぐるぐる回る。そんな経験をしたことがある方は少なくないはずだ。もし、素早く最寄りのガソリンスタンドを探すことができたなら、気持ちも安らぎ、時間も節約でき、さらに無駄なエネルギーを消費することもなくなる。米ITソリューション大手のSAP AGは7月1日、Toyota Info Technology Center USA、VeriFoneと共同でドライバーのガソリンスタンド探しを劇的にシンプルにする革新的なプロジェクトを発表した。

今回発表されたプロトタイプによれば、ドライバーは車内に搭載された画面に一度触れるだけで最寄りのガソリンスタンドを知り、電子マネーで自動支払いを完了させ、さらにニーズに応じた個別のクーポンを受け取ることができるようになる。この革新的なソリューションは7月1、2日にドイツのライプツィヒで開催された第14回SAP Automotive Forumで発表された。

今回のソリューションの基盤となるSAP社のSAP HANA® Cloud Platformは、車両の位置やルート、燃料レベルなどの情報を収集する。また、VeriFoneはPOSソリューションを、Toyota ITCはテレマティックスデータを提供する。テレマティックスとは自動車などの移動体に通信システムを組み合わせ、リアルタイム に情報サービスを提供する仕組みのことだ。これらの情報はSAP® Cloud portfolioを通じて収集され、Toyota ITC の車載ダッシュボード画面に表示される。これにより、ドライバーは給油に関するあらゆるやりとりをワン・クリックで管理できるようになる。

ソリューションの具体的な利用イメージは、下記の通りだ。

  • 給油が必要なタイミングになると自動で通知を受け取る
  • Toyota ITC telematicsを活用し、近くにある最適なガソリンスタンドが運転手の好みなども考慮した上でその場でおすすめされる
  • ガソリンスタンドに到着時、車内またはモバイル・デバイスのアプリからワン・クリックで支払いができる
  • ガソリンスタンドでは、ドライバーごとの値引きやポイント等のサービスを受けられる
  • 電子レシートにより過去の給油支払なども確認でき、他のシステムにエクスポートすることもできる

このシステムにはBLE(Bluetooth Low Energy:近距離無線通信技術Bluetoothの拡張仕様の一つで、低消費電力で通信が可能なBluetooth)が使用されており、BLEによりユーザー中心の革新的なソリューションが実現した。

Toyota ITCで取締役副社長兼COOを務める宮越博規氏は、「Toyota ITCは、ここシリコンバレーでトヨタ自動車のイノベーションを牽引してきた」の述べたうえで、「我々はコネクテッド・カーという自動車空間のパラダイムシフトを考慮して幅広い最新テクノロジーやサービスに注目し、より良いユーザーエクスペリエンスの開発・提供に集中して取り組んできた。今回のSAPおよびVeriFoneとの共同プロジェクトはよりよいドライバー・エクスペリエンスの創造という我々の目標における新たなマイルストーンになった」と語った。

またVeriFoneにて上級副社長を務めるVin D’Agostino氏は「SAPとToyotaとのコラボレーションは、サービス提供者とユーザーの間に便利さや価値、ユニークなインタラクションを提供することにより、単なる『支払い』を超えた刺激的な購買体験を生み出すことになる」と述べた。

さらにSAPのConnected Vehicles上級副社長を務めるGil Perez氏は、「SAPのイノベーションはコネクテッド・カーをより消費者に身近なものにする。三社のコラボレーションは従来のビジネスモデルを変え、人々にシンプルで直観的なユーザーエクスペリエンスを提供していく」と話した。

IT業界では、PC、タブレット、スマートフォン、テレビに続いて自動車が新たなデバイス市場として注目されており、IT大手各社は続々とクラウド、ビッグデータ、BLE、スマートテクノロジーなどの最新技術を投入し、市場獲得に乗り出している。

自動車産業のサステナビリティは、世界全体のサステナビリティに大きく影響する。こうした最新テクノロジーの発展により、ユーザーエクスペリエンスとサステナビリティの両方を追求する革新的な取り組みが今後も加速していきそうだ。

【企業サイト】SAP AG
【企業サイト】Toyota Info Technology Center USA
【企業サイト】VeriFone

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