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【エチオピア】DowとIBM、サステナビリティプロジェクトを通じて従業員のリーダーシップ教育

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DowのLeadership in Action program(以下、LIA)とIBMのCorporate Service Corps(以下、CSC)は8月4日、NPOのPYXERA Globalの協力のもとで、エチオピアにおけるサステナビリティ活動プログラムを共同で実施すると発表した。このプロジェクトではコミュニティへのインパクト創出だけではなくプロジェクトに参加する従業員のリーダーシップ開発も期待されている。

まずはLIAから5名、CSCから3名の従業員がこの共同プロジェクトにプロボノとして参画し、International Medical Corps(以下、IMC)と協力してエチオピアのWolayitaにおける公衆衛生改善プロジェクトを推進していく予定だ。

IMCは現在、エチオピアのWolayita市で戦争被害や自然災害、病気によって苦しむ人々に対するヘルスケアサービスを提供しており、彼らに自立を促すためのトレーニングに集中的に取り組んでいる。IMCとの取り組みを通じ、Dowは市民や政府が病気や燃料不足、食糧難、干ばつといった人災、天災を回避し、コミュニティを持続可能な形で繁栄させることができるように、彼らの行動変容を促すソーシャルマーケティングプログラムを開発する。また、IBMは、特に公衆衛生の分野においてコミュニティのレジリエンスを測定するための方法論を評価・開発する予定だ。

Dow Sustainability Corpsのプログラムリーダーを務めるMichelle氏は「世界のあらゆる課題に対して、一つの企業が持っている解決策は限られている以上、企業間におけるコラボレーションは問題解決の上で非常に役立つ。現在でも世界人口の35%以上の人々が十分な衛生設備を利用できずにいる。二社が一つの戦略のもとでお互いの従業員の才能を引き出すことで、DOWとIBMはこの地域に継続的なインパクトを残すことができるだろう」と語った。

また、DowのHRマネジャーを務めるKolmer氏は、従業員がこのプロジェクトに参加する意義について「チームを率いるとき、そこにはマニュアルや教科書は存在しない。これまでの経験を基に、その時々でベストな意思決定をしていく必要がある。このプロジェクトは、従業員を彼らのコンフォート・ゾーンから追い出してリアルな実体験を積ませ、違う経験や文化を持つ人々と交流することを促している」と述べた。

DowとIBMの事例が示す通り、優れたサステナビリティ活動プログラムはコミュニティへのインパクト創出につながるだけではなく従業員にとっても貴重な機会となる。サステナビリティ活動を通じて自社従業員のリーダーシップ開発を試みる両社の取り組みから学べる点は多い。

【企業サイト】Dow
【企業サイト】IBM's Corporate Service Corps
【団体サイト】International Medical Corps
【団体サイト】PYXERA Global

(※写真提供:Martchan / Shutterstock.com

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