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【アメリカ】カルフォルニアの水関連スタートアップ、空気から飲料水を作る技術を開発 2014/10/10 最新ニュース

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ロサンゼルスに拠点を置く水関連テクノロジーのスタートアップ企業Skywell LLCが、空気からきれいな水を作り出すという画期的な新技術「エア・ウォーター」を搭載した給水器を発表した。今後、史上最悪レベルの干ばつが続く南カルフォルニア地域の企業や施設に一連の製品を展開していく。

今回Skywellが発表した給水器モデルは3種類ある。「Skywell 5T」にはインタラクティブなタッチパネルが装備されており、水温や貯水量などをユーザーが確認できるようになっている。また、同モデルは業界で最も高温・低温の水が給水できるとのことだ。そして、大容量型の「Skywell 100P」および「Skywell 100N」はそれぞれ飲料水および非飲料水用として設計されている。2015年以降は南カリフォルニア地域外の国内市場にも家庭およびオフィス用の「エア・ ウォーター」技術を展開していく予定だ。

Skywellの「エア・ウォーター」技術は、給水器の周囲から本体へ空気を吸気し、自然の水循環に近いプロセスを利用して水を生成する仕組みとなっている。具体的には、本体に吸収された水分が多層フィルターを通じて強度に濾過され、同時に貯水タンクから給水までの間に紫外線処理およびオゾン処理を行われる。また、同製品は標準コンセント一つで稼働可能で、自由自在に配置できるように四輪も備えつけられている。

Skywellの創業者らは、世界およびカリフォルニア地域で起こっている水危機をきっかけに、人々の飲料水に対する考え方を変えることを自分達の使命として「エア・ウォーター」の最先端技術開発に取り組んできた。同社は環境に優しくかつ健康的な水を従来の飲料用水源(使い捨てプラスチック容器や大型容器での輸送による水供給)に代わるものとして提供し、消費者のウォーター・フットプリントを減らすことを目指している。

Skywell の共同創業者兼CEOのRon Dorfman氏は「Skywellの技術および製品デザインは、飲料水市場および我々が直面している水問題に大きな転換をもたらしている。世界保健機関(WHO)によれば、2025年には世界人口の半分が安全な飲料水にアクセスできなくなるという。しかし、Skywellの技術があれば、人々は配管工事をしたりペットボトルを使用したりしなくても、他の給水方法と同等もしくはそれ以下の費用で自分の飲料水を作ることができるようになる」と語る。

また、CEOのDorfman氏と共にSkywellを創業したJonathan Carson氏および Kurtzman氏は以前にロサンゼルスを基盤にテクノロジー企業(Kurtzman Carson Consultants)を設立し、その成功によりロサンゼルスのErnst & Young Entrepreneur of the Year賞を受賞した実績も持つ。

Skywellの共同創立者Jonathan Carson氏は「Skywellの創業にあたり、我々はこの技術をまず初めに南カリフォルニアを中心に展開しようと考えた。その理由は、この地域は水不足および水質が喫緊の課題となっており、将来それはさらに深刻化すると考えたからだ。Skywellに対して我々の地域だけではなく国や世界全体が興味と強い関心を抱いてくれたことに我々は興奮している。地域、国、そして世界レベルで重要課題でありつづけるであろう水問題に対して、Skywellの技術をそのソリューションとして共有できることを楽しみにしている」と語った。

Skywell社のように、最近は世界が直面するサステナビリティ課題を自らのテクノロジーで解決しようというスタートアップ企業の活躍も目立つようになってきた。同社の技術および製品はウェブサイトで詳しく公開されているので、興味がある方はぜひ下記も見て頂きたい。

【企業サイト】Skywell

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