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【アメリカ】アップル、サステナブルな電子機器製造で業界をリード 2014/11/16 最新ニュース

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スマートフォンやタブレットなどの急速な普及に伴い世界的に電子機器メーカーの環境フットプリントが高まる中、業界全体を通じた環境への取り組みが喫緊の課題となっている。しかし、多くのメーカーはいまだにこの課題に対して包括的な取り組みを実施しておらず、持続不可能なサプライチェーンにおいて膨大な有害電子廃棄物を生み出しているのが現状だ。

そのような中、国際環境NGOのグリーンピースが先日公表した報告書”Green Gadgets:Designing the Future”の中で、電子機器メーカーの中で唯一高い評価を得ているのが、アップルだ。

同報告書は、2005年以降のグローバル電子機器メーカー16社のサステナビリティ・環境活動に関する進捗状況をまとめたもので、有害化学物質の除去、温室効果ガスの削減、持続可能なサプライチェーン構築、自然エネルギー利用など様々な視点から各社の取り組み状況を評価している。

同報告書によれば、アップルは有害物質のポリ塩化ビニル(PVC)と臭素化難燃剤(BFRs)を外部ケーブルも含む全製品から取り除いた唯一の企業であり、さらに同社は先日も製造工程における有害化学物質を更に削減するための基準を公表するなど、同業他社をリードする動きを見せているとのことだ。

また、アップルはスマートフォンの部品工場を100%再生可能エネルギーに移行するという新たな目標を公表するなど、環境負荷の削減や責任ある原料調達の実現に向けてグリーン・イノベーションに対する積極的な投資意欲を見せている。

グリーンピースは、他の電子機器メーカーもアップルと同様により積極的に環境対策に取り組むべきだとしている。同報告書では電子機器メーカーは環境対策の面で先を進んでいる繊維・アパレル業界を見習うべきだと指摘している。ナイキやH&M、ユニクロなどを含むグローバルアパレルメーカー20社は2020年までに自社製品の製造工程すべてにおいて有害化学物質を全廃することを約束しており、既に数社がサプライチェーンを通じて移行を進めているとのことだ。

同報告書によれば、2013年だけでも世界で18億台のスマートフォンが販売され、2014年には約25億台にまで販売台数が増加するという。2017年には有害電子廃棄物の量は6,540万トンに増加すると見込まれており、もはやリサイクルのための廃棄物収集スピードが消費スピードに追いつけず、電子機器メーカーのサプライチェーン全体が持続不可能な状態に陥っているとのことだ。

この問題を解決するためには、グローバル電子機器メーカーらが現状を認識し、エネルギー・原料調達から製造工程、製品販売後の廃棄にいたるまでバリューチェーン全体の改革に向けて業界全体で取り組んでいく必要がある。

【レポートダウンロード】Green Gadgets:Designing the Future
【団体サイト】Green Peace
【企業サイト】Apple

(※写真提供:pio3 / Shutterstock.com

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