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【アメリカ】SRI投資額が2012年からの2年間で76%伸張、6.57兆ドルに 2014/12/15 最新ニュース

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米国では社会や環境への影響を考慮したSRI(Sustainable・Responsible・Impact)投資の市場規模が急激に拡大している。2012年初めに3.74兆ドルだったSRI投資額は2014年初めには6.57兆ドルまで実に76%も伸張し、全米でプロが運用している資産のうち6ドルに 1ドル以上をSRI投資が占めたことになる。

これは、US SIF Foundationが2年に1度公表している調査報告書、”US Sustainable, Responsible and Impact Investing Trends 2014”で明らかになったものだ。(調査実施期間は2014年5月?8月。)

同報告書によると、2014年1月時点で408の機関投資家、308の資産運用会社、880のコミュニティ投資機関が様々なESG評価を投資分析やポートフォリオ選定に適用しており、その総額は米国全体で6.2兆ドルに及んでいるという。また、2012年から2014年にかけてESG課題に関する株主決議を提起した202の機関投資家および資産運用会社の資産運用額は2014年開始時点で1.72兆ドルに及んでおり、両者からダブルカウントを除いた米国全体の合計SRI投資額が6.57兆ドルだったという。

その他、調査報告書に記載されている米国SRI投資市場の最新動向は以下の通りだ。

・ESGを考慮した投資額はこの2年間で大幅に上昇しており、2012年時点の1.4兆ドルから、2014年には4.8兆ドルにまで3倍以上に伸張した。

・公的年金基金や財団、大学基金、宗教法人などの機関投資家が保有する資産に関しても、ESGを考慮した投資額が2012年から77%上昇して4.04兆ドルに伸張した。

・ESGを考慮したプライベートエクイティ、オルタナティブ投資ファンドの数も2012年時は301、資産総額にして1320億ドルであったが、2014年には336、資産総額2240億ドルにまで伸張した。

・119の資産運用会社を対象に「なぜESGを考慮した商品を提供するのか」という質問をしたところ、80%が顧客からの要求によると回答したが、同時に70%以上が彼ら自身のミッションに基づいた判断であり、彼ら自身のリターンやリスクマネジメントを改善するためだと回答したという。

・環境要因の中では気候変動による影響が最も大きく、資産運用会社で2760億ドル、機関投資家で5520億ドルの影響があると見られている。また、2014年から調査の対象となっている化石燃料銘柄からの資金引き揚げについては、数百億ドル規模で資産への影響があると見られている。

・気候変動リスクを懸念する株主は、2014年には2012年の倍以上となる72の株主決議を提起しており、温室効果ガス排出量の削減およびその開示を対象企業にコミットさせるべく交渉した。

上記の通り、米国では確実にSRI投資の裾野が広がっており、企業は株主からの要求に応えるためにもサステナビリティの事業への統合および積極的な情報開示がますます求められるようになってきている。

【レポートダウンロード】US Sustainable, Responsible and Impact Investing Trends 2014
【団体サイト】US SIF

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