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【アメリカ】インフラプロジェクトのSROIを分析するクラウドツール”AutoCASE” 2015/02/07 最新ニュース

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米国ニューヨークに拠点を置き、インフラプロジェクトのデータ測定・分析を手がけるImpact Infrastructure社は1月14日、サンフランシスコで開催されたAutodesk社の新製品発売イベントで、インフラプロジェクトのトリプルボトムライン(環境・社会・経済)における費用対効果分析を可能にする革新的なクラウド型ツール、”AutoCASE”を発表した。

同製品はAutodesk社の提供するAutoCAD Civil 3Dに対応しており、AutoCADのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング:コンピューター上に作成した3次元の建物モデルにコストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物データベースを、設計、施工から維持管理までのあらゆる工程で活用するソリューション)のデザインワークフローの中に統合された形で利用が可能だ。

AutoCASEを利用することで、インフラプロジェクトの担当者らは従来無形の資産と考えられていた大気汚染やレクリエーションスペースといった要素の価値評価プロセスの自動化が可能になる。また、評価プロセスには各プロジェクトの地理データが使用され、技術者や建築士、デザイナー、財務の専門家らが柔軟かつ効率的な形でインフラ計画・設計の全ての段階における厳密なトリプルボトムライン分析を行うことができるようになるとのことだ。

AutoCASEの主な特徴と利点は下記の通り。

  • 社会・環境へのインパクトを定量化し、プロジェクトの費用対効果分析を強化
  • パワフルで柔軟性のある、使いやすいインターフェース
  • 最新の情報・調査研究・方法論を利用

Impact Infrastructureの会長兼CEOを務めるJohn Williams氏は「今日では、単に資本やオペレーションコストを考える以上のプロジェクトデザインがかつてないほどに重要となっている。インフラプロジェクトは居住者や企業、行政、環境といった幅広いステークホルダーに影響を与えるが、これまでそれらに対する影響の大部分は数値化が困難で、結果としてそれらの非財務の影響は意思決定プロセスにおいて重要視されてこなかった。AutoCASEはこれらのすべてを変える。事業スポンサーの多くはトータルリターンの最大化を望んでいる。例えばサンフランシスコ空港の設備投資計画の調達文書では、次回の設計・建設提案に対してトリプルボトムライン分析をポイントの一つとして要求している」と語った。

また、Autodeskにてサステナビリティ・ソリューション部門のトップを務めるEmma Stewart氏は「AutoCAD 3DからAutoCASEにダイレクトにアクセスできることは、経済学者や生態学者、公共衛生の専門家らが自分のデスク上で社会的価値に基づく計画シナリオの優先順位づけを手伝ってくれるようなものだ。ユーザーは最適な財務・経済・社会・環境リターンの達成に重点を置き、設計・ファイナンスの提案を計画することができるようになるだろう。AutoCASEを使えばトリプルボトムラインの費用対効果検討書を素早く作成できるので、変更があった際でもチームはそのインパクトを即座に確認することができ、情報を活用してコミュニティを取り巻くステークホルダーからのファイナンスや調達機会の増加につなげることができる」と語った。

AutoCASEはBIMの潜在的な分析ポテンシャルをフルに活用することでインフラプロジェクトのトリプルボトムライン分析をより安く、かつ簡単に行うことを可能にしている。昨今では同社の製品のように市場の「サステナビリティ」ニーズに焦点を合わせたクラウド分析ツールなどが続々と登場しており、新たな市場を生み出している。

【製品サイト】AutoCASE
【企業サイト】Impact Infrastructure

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