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【スペイン】PLANT(植物)からPLANE(飛行機)へ。ボーイングの取り組み

航空機製造世界最大手のボーイングが、自然素材を活かしたサステナブルな飛行機づくりに取り組んでいる。上記のショートフィルムは、同社が植物の「亜麻(アマ)」を使用して、より環境に優しい飛行機のインテリア用パネルを開発している模様を伝えている動画だ。

スペインの首都、マドリードの近くにいるボーイングのチームは、飛行機のインテリアをより環境に優しいものにするため、亜麻を使用したパネルの研究開発を進めている。亜麻は繊維がとても頑丈で、主に衣服の製造に使用されている植物だ。

亜麻を飛行機にインテリア用パネルにするのは初めての取り組みだ。「誰も予備知識がないので、自分達で開発し、自分達が素材の性質に合わせて調整をしていかなければならない」と語るのは、ボーイングのNieves Lapena Rey氏だ。同氏によれば、同プロジェクトで開発している亜麻由来のインテリアパネルは従来のパネルと同様の性能でありながら、廃棄する際にも環境に害を与えないという大きな利点を兼ね備えているという。

良質な亜麻は世界中に存在するが、その中でもヨーロッパは最も安定した供給源となっている。実際の開発工程では、亜麻の繊維に非ハロゲン化難燃剤を含浸させ、それに更に樹脂を合わせることによってパネルを製造する。

飛行機製造において最も重要な「乗客の安全」を担保する上で、「耐火性」が最も厳しい条件だとRey氏は語る。これに加え、重量を最小限に抑えつつ、厚さの条件もクリアし、さらに機内環境と湿度への耐性も十分でなければならないという。

「我々の現在の目標は、ecoDemonstratorの中でパネルの実験を実施し、もし実験がうまくいけば近い将来に実際の飛行機に導入することだ」とRey氏は語る。

ボーイングは”Build Something Better”を合言葉に、最先端の航空技術の開発はもちろん環境面においても積極的なR&Dを続けている。この亜麻から開発するインテリアパネルもその一つだ。同社はサステナビリティを新たなイノベーションの機会と捉えることで、新たなアイデアを生み出し、実用化に向けて真摯に取り組んでいる。

【参考サイト】Build Something Better
【企業サイト】Boeing

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