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【アメリカ】個人投資家の71%がサステナビリティ投資に関心。モルガン・スタンレー調査 2015/03/25 最新ニュース

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 米投資銀行大手のモルガン・スタンレーは2月27日、個人投資家のサステナビリティ投資に対する認識や傾向について分析した最新の報告書、”Sustainable Signals: The Individual Investor Perspective.“を公表した。同報告書は同行のサステナビリティ投資研究機関、Morgan Stanley Institute for Sustainable Investingが作成したもので、報告書によると、個人投資家の71%がサステナビリティ投資に関心を示しているほか、65%が今後5年間でサステナビリティ投資は更に普及すると考えていることが分かった。

 Morgan Stanley Institute for Sustainable Investingの代表を務めるAudrey Choi氏は「サステナビリティ投資は成長軌道に乗っている。投資家は資本市場の力を社会へ好影響を生み出すために活用しようと考えるようになってきており、利益のために投資するか、社会のために寄付するかという二択の選択から、両者は同時に実現可能な構図へと変わりつつある。投資家にとってサステナブルな事業慣行や投資機会の重要性が増す中、我々は市場金利と等しいリターンとグローバル課題への対応の双方を実現する、スケーラブルな投資ソリューションを開発していく」と述べた。

 同報告書の主なポイントは下記の通り。

  • ミレニアル世代の84%がサステナビリティ投資に肯定的な姿勢を示しており、ジェネレーションX(79%)および団塊世代(66%)を上回った。
  • 女性投資家(76%)は男性投資家(62%)よりサステナビリティ投資に関心が高い。
  • 女性投資家(40%)は男性投資家(23%)と比べ、投資意思決定をする際に社会への影響と同様に財務リターンも考慮する傾向が強い。
  • 個人投資家の71%が、優れたESG慣行を持つ企業への投資はより利益率が高く、長期的に見て優れた投資だと見なしている
  • サステナビリティと財務リターンのトレードオフが生じるかについては投資家の間で意見が分かれており、54%の投資家は生じていると考えている。

 同調査からは、サステナビリティ投資の概念が機関投資家だけではなく個人投資家にも浸透してきていることが伺える。投資を受ける企業にとっては、特にサステナビリティ投資への関心が高いミレニアル世代が市場で存在感を増してくる今後5年~10年の間にどこまでサステナブルな事業慣行を実現できるかが株価や業績を左右する分かれ目となりそうだ。

【レポートダウンロード】Sustainable Signals: The Individual Investor Perspective.
【企業サイト】Morgan Stanley Institute for Sustainable Investing

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