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【スウェーデン】イケア、気候変動対策に10億ユーロを投資へ

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 家具大手のイケア・グループとイケア財団は6月4日、低炭素経済への転換および気候変動リスクの高い地域の支援を目的して、気候変動対策に合計10億ユーロを投資するという大胆な目標を発表した。イケア・グループは6億ユーロを再生可能エネルギーに投資し、イケア財団は気候変動の影響を最も受ける地域に4億ユーロを支援する。

 イケア・グループは2009年以降、風力、太陽光発電に15億ユーロの投資を行ってきたが、今回発表された再生可能エネルギーへの6億ユーロの投資は更にそれに上乗せされるものだ。同社は、自社施設の消費エネルギーと同等の再生可能エネルギーを作り出すというエネルギー自立に向けて着実に歩みを進めている。

 既に社外にある314基の風力タービンを稼働させ、70万枚の太陽光発電パネルを自社施設に設置している。さらに、2020年に向けた6億ユーロの新たな投資コミットメントのうち5億ユーロを風力発電に、1億ユーロを太陽光発電に投資する予定だ。

 イケア・グループの社長兼CEO を務めるPeter Agnefjäll氏は「気候変動は世界最大の課題の一つであり、我々には解決策を見つけるための大胆なコミットメントとアクションが求められている。それこそが我々が事業を転換し、ポジティブなインパクトを生み出すことができる理由だ。その中には風力と太陽光への投資により再生可能エネルギー100%を実現することも含まれる。更に、我々の照明製品は全てを手頃な価格のLEDへと変え、多くの家庭が自宅でより持続可能な暮らしをできるように支援していきたい」と語る。

 また、イケア財団はこれまで長きに渡って貧困地域の子供や家庭に対する支援を行ってきたが、今回新たに2020年までに気候変動の影響を最も受けやすい地域の人々に対して4億ユーロを支援することを発表した。イケア財団は2014年には46ヶ国、40以上のパートナー団体に対して1億ユーロ以上の寄付を行っており、2009年以降で世界中の1億7800万人以上の子供を支援している。今回の新たな支援金は、再生可能エネルギー技術を家庭や学校、企業などに適用することで気候変動に強いコミュニティを作るために使用される。

 再生可能エネルギーへの多額の投資など、サステナビリティ分野の先進企業として知られるイケアが、また一つ大胆な目標を設定した。10億ユーロが今後どのように活用され、世界とイケアのサステナビリティを高めていくのか、今後のプロジェクトにも注目だ。

【参照リリース】IKEA Group and IKEA Foundation commit a total of EUR 1 billion for climate action
【企業サイト】IKEA Group
【団体サイト】IKEA Foundation

(※写真提供:Vytautas Kielaitis / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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