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【アメリカ】自然から生まれるイノベーション、2030年までに4250億米ドル規模に

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 今、米国ではサステナビリティイノベーションの切り札として「バイオミミクリ(生体模倣技術)」という概念が注目を集めている。「バイオミミクリ」とは2002年に米国の研究、Janine Benyus氏が提唱した概念で、自然界や生物が持つ仕組みからデザインや機能のインスピレーションを得て技術開発を行い、社会課題解決や環境負荷の低減を実現しようとする考え方のことを指す。

 自然界に既に存在している優れた機能や形状を製品開発やイノベーションに活かそうというこの取り組みは近年急速に拡大を見せており、The PLNU Fermenian Economic Instituteの報告によると、バイオミミクリ関連イノベーションに関する特許や出版活動などの取り組みは2000年から2013年の間で7倍に増加しているという。特許発行数は2012年から2013年で27%増加しており、2030年までにバイオミミクリの市場は米国のGDPのうち4250億米ドル、世界のGDPのうち1.6兆米ドルを占めると予測されている。

 こうした現状を受け、今年の4月には米国シリコンバレーのマウンテンビューにおいて、持続可能な価値創造機会としての生体模倣技術イノベーションに焦点をあてたカンファレンス、"Risk and Value Creation Forum"も初めて開催された。同カンファレンスではアーリーステージの生体模倣技術に投資を行うインパクト投資ファンドのBVCファンドのローンチや、生体模倣技術分野に特化しているインキュベーター、StartupNectarの投資先スタートアップ企業らによるピッチコンテストなども行われた。

 自然からインスピレーションを得て技術開発を行うバイオミミクリは、サステナビリティ関係者だけではなく投資家コミュニティからも注目を浴びている。スタートアップ企業、大企業を問わず、この分野にいち早く取り組むことは大きな事業機会の創造につながりそうだ。

【参考サイト】The Da Vinci Index & Biomimicry
【参考サイト】Risk and Value Creation Forum
【参考サイト】BVC Fund
【参考サイト】StartupNectar

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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