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【インド】世界初、インドで太陽光のみで全電力を賄う空港が誕生

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 インド南部のケララ州にあるコーチン国際空港(以下、CIAL)は8月、世界で初めて空港運営に必要となる全電力を太陽光発電だけで賄うことに成功した。同空港は「持続可能な発展」という考えを強く支持し、2013年3月に到着便ターミナルの屋上に100キロワットの太陽光パネルの設置を開始して以降、持続可能な空港を目指して積極的に電力のグリーン化に取り組んできた。

 今回CIALは新たに空港内の約18万m2の敷地に合計46,150枚の太陽光パネルを45エーカーの広さ設置し、メガソーラーを完成させた。最大出力は12メガワットで、インドの空港内としては最大のメガソーラーとなる。過去に設置した太陽光パネルの発電量と合わせると、同空港の1日あたりの発電量は5~6万kWhとなり、空港が1日に使用する電力量の4.8万kWhを上回る。

 また、電力を多く生産できる日中にはCIALが生産した電力をケララ州の電力会社KSEBへと送電し、夜間などの電力が必要な時間帯には州から電力を買い戻すためのグリッドシステムも整備されている。

 CIALによると、これらの太陽光発電設備は年間で約10,000世帯分の消費電力に相当する1800万kWhの電力を生み出し、今後25年間で石炭火力発電を利用した場合と比較して30万トン以上のCO2排出量削減につながるという。これは300万本の植林に相当する量となる。

 CIALの事例は、安全上の問題から常に安定した電力供給が求められる空港においても太陽光発電による操業は可能であることを示しており、今後さらに同様の取り組みが他の空港へと広がることが期待される。

 なお、現在インドのモディ政権は再生可能エネルギーの導入を積極的に推進しており、2022年までに風力発電や太陽光発電による発電量を現在の6倍にするという計画を掲げている。

【参照リリース】Kochi airport becomes world's first to completely operate on solar power
【企業サイト】Cochin International Airport Limited

(※写真提供:Joe Ravi / Shutterstock.com

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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