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【アメリカ・オランダ】Cradle to Cradle、第3回製品デザイン大会の優勝者発表 2016/07/08 最新ニュース

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米サンフランシスコと蘭フェンローに本部を置くNGO、Cradle to Cradle Products Innovation Instituteは6月14日、第3回「Cradle to Cradleプロダクトデザインチャレンジ」の優勝者を発表した。Cradle to Cradle Products Innovation Instituteは、サステナビリティの中で普及してきている概念「Cradle to Cradle(ゆりかごからゆりかごまで)」の提唱者が創立した機関で、循環型社会や有害化学物質の使用停止などを推進している。「ゆりかごからゆりかご」までとは、英国政府が提唱してきた「ゆりかごから墓場まで(Cradle to Grave)」を応用した言葉で、ゆりかごで生まれたものを再びゆりかごに戻すという循環型を象徴する言葉として用いられている。Cradle to Cradleは、「C2C」という略称で呼ばれることも多い。同機関は、「Cradle to Cradle」という製品認証も提供しており、欧米ではこの認証を取得する企業も増えてきている。

 今回第3回となる「Cradle to Cradleプロダクトデザインチャレンジ」は、C2Cの概念に沿う製品の公募コンペティションで、学生やデザイン専門家など19ヶ国138人から、個人やグループで79の応募が集まった。参加者はまず2時間のオンライン講座を受けC2Cのコンセプトトレーニングを受けるところから始まった。部門は、学生部門、プロフェッショナル部門、アルミニウム利用部門、Autodesk Fusion 360 ソフトウェア利用部門の4つ。部門優勝者には、2,000米ドル(約21万円)が賞金として授与された。昨年からは、同機関の他、CADソフトウェアメーカーであるAutodesk社とアルコア財団も開催を支援している。

学生部門優勝:MODS

 バージニア工科大学のQuang Pham氏は、組立型靴の「MODS」を製作した。糊を使わずにデザインのカスタマイズや靴修理ができるのが特長で、竹やウールの布、再利用ペットボトル繊維など5つの部品を組み立てて作られる。世界では毎年100万足の靴がごみ埋立処理上に運ばれているが、靴に利用されている素材は自然分解に適しておらず、分解までに30年から40年かかると言われている。

プロフェッショナル部門優勝:Banana Stem Fiber Packaging

 コロンビアのデザイナーBrayan Stiven Pabón Gómez氏とRafael Ricardo Moreno Boada氏は、地理的に豊富にある材料で持続可能な食品包装を製作するため、バナナの茎の繊維でできたパッケージを作り上げた。バナナはコロンビア州で栽培されているものの、現状では茎や繊維は廃棄されている。伝統的な食事の準備方法にのっとれば、バナナの茎の繊維は、プラスチックや紙が一般的な食品包装を代替でき、廃棄物が有価資源となることで農家にとってもメリットが大きい。

アルミニウム部門優勝: Huba

 デザイナーのMalgorzata Blachnicka氏とMichal Holcer氏によって作られた製品「Huba」は、自家発電機能のついた個人用登山コンパクトシェルターだ。小型風力発電機が搭載されているため、送電網がないところでも発電が可能、蓄電池も搭載されている。また、雨水を溜める集水装置とタンクもついており、飲料水も確保できる。登山用に設計されたシェルターだが、貧困層の住宅や自然災害時の仮設住宅としても用いることができる。

Fusion 360部門優勝: OLI

 OLIは、バージニア工科大学のClaire Davisが製作した食品廃棄物用容器。Fusion360を利用し、食品廃棄物が成分分解される最適な構造を開発、また容器素材そのものも最少資源ですむように設計されている。現在毎年家庭当たり平均474ポンドの食品廃棄物が出ており、OLIは自然分解の効果を高められる点が評価された。

 第4回のチャレンジの公募は、2016年9月から開始される予定。

【参照ページ】Announcing the Winners of the Third Cradle to Cradle Product Design Challenge
http://www.c2ccertified.org/news/article/announcing-the-winners-of-the-third-cradle-to-cradle-product-design-challen

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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