Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【アメリカ】S&Pダウ・ジョーンズ、自然資本会計Trucost社を買収

M&A

 米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは8月15日、英国子会社のS&Pグローバル・インデックス社を通じて、英国に本拠を置き自然資本会計を推進するTrucost社を買収することを明らかにした。すでに、S&Pグローバル・インデックスとTrucostの間では、S&Pグローバル・インデックスがTrucostの発行済株式および発行予定株式の全普通株式を現金で買い取ることですでに合意がなされたという。買収金額は1,421.3万ポンドで、1株当り0.446154ペンス。Trucostの取締役会も既に全会一致で了承済。Trucostの株主の3分の2はすでにS&Pへの株式売却に応じる姿勢を示している。

 Trucost社は、自然資本会計の先駆け的存在として業界では有名な企業。企業が事業活動に活用する自然資本を独自の計算方式を通じて財務会計のように管理できる方法論とツールを提供している。英国の他、フランス、米国、インド、中国に支社を置き、従業員は73名。今年3月末時点の財務状況は、売上380万ポンド、税引き前損失100万ポンド。投資家や企業、政府などからの環境データ需要が昨今急増しているため、同社の今期第1四半期の売上は、前年同時期比29.3%で上昇。同社の取締役会は、高まる需要に対し事業をさらにスケールさせる必要性を感じており、今年4月から戦略的な事業売却先を模索していた。

 S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスとTrucostとの関係は今回が初ではない。2009年から両社間では事業提携を結んでおり、またS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは7年前からTrucostの商品顧客でもあった。さらに、TrucostはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが低炭素インデックスを開発するにあたっての協力パートナーでもあった。S&Pの別のサービスである格付でも、Trucostは知見を提供してきていた。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスはTrucostを傘下に収めることで、同社のESGソリューションを強化する。

【参照ページ】S&P Global Indices UK Limited makes offer for Trucost Plc

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。