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【香港】アリババグループが150億円規模の若者起業家育成基金を創設

アリババグループ

中国でのEC業界最大手・アリババグループは、2月1日、香港の起業家を育成するために「香港若者起業家基金」を創設し、10億香港ドル(約150億円)を投ずることを発表した。アリババグループは基金を非営利で運営し、基金からの収益は全て基金を通じて再投資される。運営開始は2015年下半期を予定。

基金からの投資が受けられるのは、アリババグループが運営するプラットフォーム上で事業を行いたい香港の若者。アリババグループからの支援を受けられることで、香港の起業家は、香港で生み出される商品やサービスを中国大陸で販売していく仕組みを利用できるようになる。起業家の選定と投資先管理業務は、プロの投資家やコンサルタントの専門チームが担う。基金で支援される起業家は、資金だけでなく、技術サポートやトレーニングの提供も受けられる。専門チームが二人三脚で事業支援を行い、必要となるナレッジやアドバイスを提供していく。

アリババグループは、その他、優秀な香港の大学の卒業生200人に対し、アリババグループや取引先企業でインターンをする機会も提供する。香港の大学卒業生にとって、アリババグループでの勤務は中国大陸市場での貴重な業務経験となるため、将来のキャリア形成に有利に働くことになる。

今回の基金創設の背景について、アリババグループの馬雲代表は、「当社は『起業が難しくない世界を作る』という理念を掲げており、若者が起業家精神を養う支援をしていきたいと切に考えている。私たちは、この貴重な機会を提供することで、香港の若者が自分の事業を発展されていくことができるようにしたいし、それによって中国と香港の交流が進展することを願っている」とコメントしている。

アリババグループにとって、今回の基金創設のメリットは大きい。理念である起業家精神の向上もさることながら、若い起業家がアリババグループのプラットフォーム上で新規事業を開発してくれることはアリババ・グループ自身の事業の活性化に繋がる。また香港の優秀な若者をインターンとして確保することもできる。さらに、中国と香港の市場をリンクさせていていくことで、事業リスクとなる中国と香港の政治不安の解消にも繋がるかもしれない。アリババグループの戦略性が垣間見られる事例となりそうだ。

【企業サイト】アリババグループ

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