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【イギリス】CO2排出量削減と生活水準の向上は両立可能

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英国エネルギー・気候変動省(Department of Energy and Climate Change、以下DECC)は1月28日、「人々は世界の気温上昇を2℃以内に抑えるべくCO2排出量削減に取り組みながらも、生活水準を向上させることができる」との調査結果を発表した。

この調査結果は、DECCおよびEUの気候変動イニシアチブ、Climate KICが主導で開発したオンラインツール、”Global Calculator Tool”によって示されたもので、同ツールの計算結果によると、現在70億人いる世界人口が2050年までに100億人に増加したとしても、人々は地球環境を改善しながら、よりよい食生活、より快適な移動環境や住環境を享受することができるという。

しかし、当然ながら気候変動の抑制と生活水準の上昇を両立するためには、更なる努力が求められる。今回の発表をふまえ、DECC大臣のEdward Davey氏とClimate-KIC の理事を務めるMike Cherrett氏は、環境改善のために今すぐアクションを起こさなければならない、と口を揃えた。例えば、電気1単位あたりで排出されるCO2排出量は最低でも現在と比較して90%削減される必要があるし、森林も2050年までに5~15%拡大する必要があるとのことだ。

Global Calculator toolは、DECCが2010年に発表したUK 2050 Calculatorという、英国の環境が2050年までにどのように変化していくかを誰もがオンラインで簡単に調べられるツールのグローバル版だ。同ツールはその優れた機能が評価され、外部の組織や他国でも広く使用されたが、国別のツールでは各国のアクションが世界全体で地球にどう影響を与えるか、反対にアクションをとらない場合に世界が負うリスクが世界全体でどの程度なのかは測れなかった。そこで、DECCはClimate KICと協働してそのグローバル版となるGlobal Calculator toolの開発に至った。

よりよい地球にしていくため、また、よりよい生活を実現するためには、我々は気候変動の抑制に向けて早急なアクションを取る必要がある。同ツールを利用すると、人口増加によりエネルギーや食糧に対する需要増加が予想される中で、我々はどのように持続可能な生活システムを作り出していくことができるか、具体的なシミュレーションを基にして考えることができる。ツールの利用は下記から。

【ツール】Global Calculator Tool
【リリース原文】World can cut carbon emissions and live well
【団体サイト】Department of Energy & Climate Change
【団体サイト】Climate KIC

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