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【イギリス】サステナビリティ分野にキャリアチェンジした人の90%が自身の選択に満足。IEMA調査。

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 世界で15,000名以上の会員を抱えるサステナビリティプロフェッショナルのグローバルネットワーク、IEMA(The Institute of Environmental Management & Assessment)の調査によると、環境・サステナビリティ分野へとキャリアチェンジしたIEMA会員の約90%が、自身の選択と新たなキャリアに対してとても満足していることが明らかになった。

 IEMAの調査によると、サステナビリティ分野の専門家の42%が他分野からキャリアチェンジした人々で、彼らの87%が自身のキャリアチェンジに対して「満足」もしくは「非常に満足」と回答し、回答者らの満足度は昨年の調査時よりもさらに10%上昇したという。

 サステナビリティ分野の専門スキルを持つ人材に対するニーズはますます高まりつつある。IEMAが公表したレポート"Preparing for the Perfect Storm"は、来るサステナブル経済において競争力を維持する上で必要となる専門性を有している自信があると回答した組織は13%しかなく、専門性に対する需要と供給に大きなギャップがあることを示している。

 2020年までに世界は資源枯渇や人口増加、エネルギー価格の高騰、気候変動など多くのサステナビリティ課題に直面することが予測される中、IEMAはこれらの分野に対する専門スキルが、「課題」を「機会」へと変える鍵だとしている。

 英国では既に多くの企業がこれらの機会を認識し、サステナビリティ分野の専門人材の採用および人材への投資を積極的に行い、彼らを自社の事業の根幹に据えている。また、こうした専門スキルに対する需要の増加を受け、英国の大学やビジネススクールは教育カリキュラムを見直し、サステナビリティを教育の中心に据えた人材育成へと舵を切っている。

 IEMAによると、実際にサステナビリティ専門人材の給与水準は上昇を続けており、より魅力的なキャリア選択となってきているという。IEMAの調査によれば、同分野の専門人材の73.5%が2014年に昇給を経験しており、前年の59%から大きく上昇したとのことだ。また、同分野の具体的な年収金額は若手層で23,000ポンド(約450万)、プロマネや中間管理職層で38,975ポンド(約760万)、CEOや役員クラスになると最高230,000ポンド(約4500万)まで上るとのことだ。

 また、同分野の専門人材はサステナビリティの推進に対して高い責任感とモチベーションを感じており、調査対象者の92%以上が専門性の研鑽に取り組んでいるほか、IEMAメンバーの46.6%は少なくとも修士以上の学位を保有しているという。

 業界や地域、セクターを問わず、サステナビリティ分野に専門性を持つ人材への需要は高まっており、かつ同分野でキャリアを積むことを選択した人々は、総じて高い満足度を得ていることが明らかになった。優秀な人材がサステナビリティ分野に集まることは、企業がサステナビリティを事業に統合し、高い成果を出していく上で欠かせない。

【レポートダウンロード】Preparing for the Perfect Storm
【参照リリース】Environment & Sustainability Roles Continue to be the Career Change of Choice
【団体サイト】IEMA

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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