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【ヨーロッパ】S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスとRobecoSAM、欧州のソブリン債ESGインデックスを公表 2015/04/23 ESG

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 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスとESG格付機関のRobecoSAMは4月8日、ESG(環境・社会・ガバナンス)評価に基づく新たなソブリン債指数、S&P ESG Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexを公表した。この新たな指数は、ESGが国の長期的な投資指標において重要な要素となるという前提に基づき、ヨーロッパのソブリン債のパフォーマンスを測定することを目的としている。

 このS&P ESG Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexは、S&P Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexを基に、各国のESGパフォーマンス状況を加味した重みづけを行っている。RobecoSAMが格付けした各国のサステナビリティ評価(Country Sustainability Grades)がS&P Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexに含まれる国々の平均値より高い国はより高く重みづけされ、平均より低い国はより低く重みづけされる仕組みだ。

 RobecoSAMのCountry Sustainability Gradesは、CO2排出量やエネルギー使用量、政治的安定性、格差、権利、自由、民主主義への参加といった様々なESG指標により算出された国別のサステナビリティスコアに基づき決められている。また、このスコアは半年に一度見直され、国の状況や市場環境の変化を反映できるように配慮されている。

 S&P Dow Jones IndicesにてHead of Sustainability Indicesを務めるJulia Kochetygova氏は「我々は投資家にとってESGの重要性が増しつつあるこのタイミングにおいてS&P ESG Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexを発表できることを嬉しく思う」と語った。さらに、「このインデックスは、ESGの観点からよいパフォーマンスを見せている国家は、不安定な市場環境の中でもより低リスクで投資ができる国家だという考えに基づいている。我々はスマートベータ指数作成における我々の経験とRobecoSAM のESGを財務指標と統合するノウハウを結びつけるために彼らと協働できることを嬉しく思う」と付け加えた。

 さらに、RobecoSAMにてインデックス責任者を務めるGuido Giese氏は「S&P ESG Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexは、RobecoSAMとS&P Dow Jones Indicesとの努力の結晶だ。このインデックスは経済的観点から財務情報とESG情報の統合がどれほど重要であるかを示している。ギリシャやイタリアのようなリスクを国家が抱えることを避けられる力をこの指標は備えている。つまりこのインデックスは投資家の抱えるリスクを低下させるのだ」と語った。

 S&P ESG Pan-Europe Developed Sovereign Bond Indexにおいて上位10か国に格付けされている国は上位から順にイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダ、オーストリア、ベルギー、スイス、スウェーデンとなっている。

 ギリシャ問題など様々な国家リスクを抱えるヨーロッパでは、企業はもちろん、国への投資という観点でもESGの重要性はより増している。このような指標の登場により、企業だけではなく国家レベルでもESGへの取り組みが更に推進されることが期待される。

【参照リリース】S&P ESG Pan-Europe Developed Sovereign Bond Index Launched by S&P Dow Jones Indices and RobecoSAM
【企業サイト】RobecoSAM
【企業サイト】S&P Dow Jones Indices

株式会社QUICK ESG研究所

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