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【オランダ】ESG投資推進VBDO、2017年度ESG投資状況レポート発表。大手年金基金評価も公表

 オランダのESG投資推進機関VBDOは10月3日、同国のESG投資の状況をまとめたレポート「Benchmark Responsible Investment by Pension Funds in the Netherlands 2017」を発表し、その中で機関投資家トップ50のESG投資実施度評価を公表した。VBDOの機関投資家評価は2007年に開始し、昨年まではランキング評価だったが、今年からは5つ星評価となった。

 VBDOの機関投資家評価は、同国中央銀行のデータを活用し、運用資産額上位50の機関投資家が対象。「ガバナンス」「ポリシー」「導入」「説明責任」の各項目評価と総合評価で判断される。評価は5つ星から星なしまで6段階。各段階では各項目毎にミニマムスタンダードが設定されているが、今年は厳密には適用されていない。来年からは厳密に適用される予定。

 今回の結果では、5つ星は該当なし。4つ星は、オランダ公務員年金(ABP)、BpfBOUW(建設業界の年金基金)、BPL Pensioen(農家向け年金基金)、SPW(住宅業界の年金基金)、PFZW(オランダ厚生福祉年金基金)の5つ。3つ星は、13機関あり、この中に、ユニリーバ、ハイネケン、ロイヤル・アホールドの企業年金基金も入っている。アクゾノーベル、DSM、ポストNL、フィリップス、ラボバンクの企業年金基金は2つ星。ABNアムロ、IBMオランダ、ING、シェルの年金基金は1つ星。星なしは、KLM航空客室乗務員、KLM一般社員、KLM整備士、タタ・スチール傘下のHoogovensの各年金基金と、薬剤師向け年金基金の5機関だった。

 全体傾向では、2015年の50機関平均2.7から2016年は2.7に改善。ESG投資に関する議論を年に2回以上行っている機関も全体の88%を占めた。一方、サステナビリティ目標を設定し企業や社会へのインパクトを測定している機関は16%に留まり、サステナビリティ目標を設定しているのみの企業を足しても42%。残りの58%はサステナビリティ目標を設定していなかった。ESG投資ポリシーについては、年金加入者とNGOの双方と協議した機関が26%、どちらか一方と協議した機関が38%あった。全体の運用資産に占めるESG投資の割合では、95%以上との回答が74%、75%以上が18%と大勢を占めた。ESG投資の内容では、ESGインテグレーション、ネガティブスクリーニング、インパクト投資、エンゲージメント、議決権行使の質問5項目全てを実施しているとした機関が52%と半数を超えた。

【レポート】Benchmark Responsible Investment by Pension Funds in the Netherlands 2017

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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