【国際】ブラックロック、セリーズと共同で機関投資家向けエンゲージメントガイドを発行 2015/06/29 ESG

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 世界最大の資産運用会社、米ブラックロックは5月28日、サステナビリティに関するアドボカシーNGOのセリーズと共同で、米国の機関投資家向けのエンゲージメントガイド”21st Century Engagement Investor Strategies for ESG Considerations into Corporate Interactions“を発行した。同ガイドは、米国の機関投資家らがサステナビリティ課題について企業や政策立案者らに働きかけを行う際の指針をまとめたもので、6か国にわたる37のエンゲージメント戦略およびケーススタディが紹介されている。

 同ガイドは、気候変動や現在米国のカリフォルニア州やブラジルで深刻化している水不足、または世界中で起こっている人権侵害など、企業の業績に多大な影響を与えうるサステナビリティリスクに対する資本市場の懸念を考慮して作成されたものだ。

 ブラックロックでコーポレートガバナンス・責任投資のグローバル責任者を務めるMichelle Edkins氏は「顧客を代表する長期運用の機関投資家として、我々には企業の事業が与える環境、社会へのインパクトなども含むガバナンス課題に対し、企業に対して働きかけていく責任がある。我々の経験上、事業のあらゆる次元で高い基準を達成している企業はよりレジリエントでより持続可能な財務リターンを生み出している。我々はこのガイドにより価値創造に影響を及ぼすESG課題をめぐる企業と投資家との対話がより広まり、深まることを期待しており、洞察を共有してくれた全ての人に感謝したい」と語った。

 また、セリーズの会長を務めるMindy Lubber氏は「この10年間で、サステナビリティ課題をめぐる機関投資家らによる企業へのエンゲージメントは毎年増加している。特に企業と投資家の双方に莫大な経済的リスクを引き起こす、気候変動や資源不足、ダイバーシティや人権といった課題についてそれが顕著だ。サステナビリティに焦点をあてた株主決議の数も増え続けている。また、投資家が企業の役員会と会合を持ち、経営陣と交渉したり、年次総会で収支報告について厳しい質問を投げかけたりするなど、その他のエンゲージメント戦略も増えてきている。この価値あるガイドはこれらの課題に対して企業にエンゲージメントを行う際の様々な手法を投資家向けに示したものだ」と語る。

 同ガイドには実際の世界の投資家の企業に対するエンゲージメント事例を数多く掲載されており、市場におけるESG基準の設定、公共政策へのエンゲージメント、株主決議、経営陣へのエンゲージメント、投資資金引揚げなど幅広い事例が網羅されている。また、ポートフォリオマネージャーやアナリストらが企業に投げかけるべきESGに関する一連の質問集なども掲載されている。

 同ガイドは機関投資家向けに作成されているものだが、投資家と向き合う企業にとっても役立つ情報が多く掲載されている。興味がある方はぜひ下記から確認して頂きたい。

【ガイドダウンロード】21st Century Engagement Investor Strategies for ESG Considerations into Corporate Interactions
【参照リリース】BlackRock, Ceres Launch Investor Guide on US Corporate Engagement
【企業サイト】BlackRock
【団体サイト】Ceres

株式会社QUICK ESG研究所

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