【アメリカ】世界初となる化石燃料フリーのETFがNYSEに登場 2015/12/11 ESG

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 気候変動課題の解決を目指してサステナビリティ投資を手がける米資産運用会社のEtho Capitalは11月19日、ETF Managers Groupの子会社、Factor Advisorsとの提携により、世界初となる化石燃料フリーの社会的責任ETF(上場投資信託)をニューヨーク証券取引所にて公開した。

 このETHO ETFは、Etho Capitalが今年の10月に公表した気候変動指数、Etho Climate Leadership Index(ECLI)をベースとするものだ。ECLIは、化石燃料銘柄を一切含まず、サステナビリティ基準によって厳格にスクリーニングされた、各業界の中で最も気候変動に対して効率的な事業運営を行っている米国上場企業400社で構成される指数だ。

 ETHO ETFは各企業のCO2排出データとEtho Capitalの社会的責任投資における専門性を結合することで、財務リターンおよびサステナビリティの双方の観点で最適化された上場投資信託となっている。Etho Capitalによると、ECLI構成銘柄の過去10年間のパフォーマンスをS&P500インデックスと比較すると、リスク調整後のリターンでインデックスを上回っているだけではなく、1米ドルあたりの温室効果ガス排出量も50%~80%まで少なくなっているという。

 ETHO ETFの登場により、化石燃料フリーの投資は機関投資家だけではなく個人投資家の間でもさらに盛り上がりを見せることになりそうだ。

 昨今の化石燃料からのダイベストメントムーブメントに代表されるように、既に機関投資家らの間ではESGの考慮を受託者責任の一環として認識する動きも広まっているが、同様に投資選択の際にESGを重視する考え方は個人投資家の間でも広がりつつある。

 特にその傾向が強いのはいわゆる「ミレニアル世代」と呼ばれる1980年以降生まれの若年層だ。ミレニアル世代の84%がサステナビリティ投資を好むというデータもあり(※参考記事:【アメリカ】個人投資家の71%がサステナビリティ投資に関心。モルガン・スタンレー調査)、資産保有層が徐々にミレニアル世代へと移行していくにつれ、ますますこの傾向が加速することは間違いない。ETHO ETFが今後リターンとCO2排出量の双方の観点からどのようなパフォーマンスを見せるのか、期待がかかる。

【企業サイト】Etho Capital
【参考サイト】Etho Climate Leadership Index
【参照リリース】ETHO Capital Opens Fossil-Free Exchange-Traded Fund On NYSE

株式会社QUICK ESG研究所

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