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【ルクセンブルグ】証券取引所、世界初の環境金融商品限定の取引所「LGX」を創設 2016/10/11 ESG

luxembourg

 ルクセンブルグ証券取引所は9月27日、グリーンボンドなど環境関連金融商品のみを取り扱う取引所「ルクセンブルグ・グリーン取引所(LGX)」を創設したことを発表した。環境関連商品専門の取引所設立は世界初。この取引所に上場できる商品は、資金使途が100%環境分野に限定されている有価証券のみとし、非常に厳しい適格基準を設定した。昨今、グリーンボンドな環境関連商品市場が急成長しており、ルクセンブルグ証券取引所はこの分野の市場を取りに行く。

 LGXの具体的な上場基準としては、(1)申請プロセスにおいて発行体が証券の環境性を明確に謳うこと、(2)国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)やCBIの規定に従い、調達資金の使途が全て環境分野に限定されていることを明確に公表すること、(3)独立第三者機関による事前レビュー及び事後の実施報告を行うこと、の3つ全てを満たすことなどが設定されている。また、原子力製品、ワシントン条約に抵触する取引、動物実験を行う化粧品や医薬部外品、絶滅危惧種への医療試験、化石燃料などに関与する証券はLGXに上場できない。LGXのコンセプトは、CBI、ICMA、WWFが設定するベストプラクティスに適合するように設定されている。

 グリーン市場に関しては、2015年に420億米ドル規模のグリーンボンドが新たに発行されており、認証グリーンボンドに関しても同年記録的な伸びを示した。CBIによると、2016年にはグリーンボンドの発行は1,000億米ドルに達するとされている。すでに膨れ上がったグリーンボンド市場は、昨年パリで開催されたCOP21にて195の国が気温上昇を2℃で合意した際、さらな拡大の速度を速めた。国際エネルギー機関(IEA)は、低炭素経済への移行には2050年まで年間1兆米ドルの資金調達が必要であると推定している。グリーン金融市場は急拡大しているが、資本市場全体の中では依然ほとんど目に見えない程度の規模であり、この分野にはまだまだ成長が期待されている。

【参照ページ】Luxembourg makes bold move ahead of COP22; launches first Green Exchange in the world

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