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【アメリカ】AIAG、自動車業界サプライチェーンの責任ある事業慣行促進に向けツールを公表

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 全米自動車産業協会(Automotive Industry Action Group、以下AIAG)は4月29日、自動車関連企業らが倫理的かつ責任ある形で事業を展開していくための新たなツールおよびトレーニングプログラムを公開した。AIAGは、自動車業界のステークホルダーらが集まり業界共通の課題解決に取り組む非営利業界団体だ。

 一連のツールおよびトレーニングは、昨年トヨタ自動車やフォード、ゼネラルモーターズなど大手自動車メーカー14社により策定されたガイドライン"The Automotive Industry Guiding Principles to Enhance Sustainability in the Supply Chain"を反映して開発されたものだ。同ガイドラインは、自動車メーカーらがサプライチェーン全体を通じて高い基準に基づき社会、環境面の改善に取り組み、持続可能な形で成長を実現していくというコミットメントを明確に示したもので、特に倫理・環境・人権・労働に焦点が当てられている。

 同ツール群は企業の規模に関わらず使用可能で、AIAGは下記のツールから取り掛かることを推奨している。

  1. Automotive Industry Guiding Principles to Enhance Sustainability Performance in the Supply Chain:各国の法律および国際的基準に則る倫理的、社会的および環境面の基本的な責任基準を示したガイドライン
  2. AIAG Supply Chain Sustainability eLearning:責任ある労働環境に関わる基本原則を説明する無料のeラーニングコース
  3. AIAG Supply Chain Sustainability Knowledge Assessment(実務者レベル):上記1のガイドラインに基づき、サステナビリティ推進担当社員にとって必要となる知識と用語をオンライン上で確認できるツール
  4. Supplier Sustainability Self-Assessment(企業レベル):各サプライヤーが自社の取り組みを自己評価し、プロセス改善につなげるためのツール
  5. Supply Chain Sustainability Workshops:ケース・スタディと業界におけるベスト・プラクティスを用いたワークショップ

 AIAGの企業責任プログラム開発担当者を務めるTanya Bolden氏は「企業責任と持続可能な活動を推進していくには、統一されたメッセージと方法を用いることが効果的だと考えている。1社の意思決定がサプライチェーン上の別の場所で労働者の安全や環境コンプライアンスに影響を及ぼすといった潜在的なリスクの把握と管理は、業界全体にとって戦略上の優先事項となってきている」と語った。

 グローバル企業にとって喫緊の課題であるサプライチェーン上のサステナビリティ推進。今回のツール開発により、複雑なサプライチェーンをもつ自動車業界が業界全体でどこまでサステナビリティ向上を推進できるか、今後の各社の取り組みに期待がかかる。

【参照リリース】New Tools Available to Help Automotive Suppliers Meet Customer Expectations in Ethical and Responsible Business Practices
【団体サイト】Automotive Industry Action Group

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