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【国際】CDP、森林破壊リスク分析レポート発表。アクション不十分。日本企業2社にも名指しで回答要請

 環境情報開示を推進する国際NGOのCDPは7月24日、「CDP森林(フォレスト)」に2018年に回答した306社の森林破壊に関する状況を分析。同時に、問題が多く報告が求められる30社も公表したレポートを発行した。その中には日本企業も2社入った。

 CDPは、森林破壊については、パーム油、大豆、牛肉、木材・パルプの4つが主な原因と特定し、4品目に関連する企業に特に回答を求めている。CDPによると、2020年までの森林破壊ゼロを掲げる団体は、企業が約450社、政府が約50機関ある。しかし、実際にそれに向けたアクションを実行できている企業は十分ではないという。今回CDPは、同450社のうち4分の1の企業は、アクションが大きく不十分か、もしくは4品目のうち1品目でしか必要なアクションを採っていない。

 今回調査対象とした306社の業種別内訳は、食品・農業が104社、製造業89社、小売企業が65社以上、その他52社。上場企業は202社で、非上場企業が104社。森林に関連する重大なリスクを特定した企業は92%とほぼ全社であった一方、リスクアセスメントの中に森林関連リスクを盛り込んでいる企業はわずか29%しかなかった。報告企業306社の売上全体のうち森林破壊を伴うコモディティ商品から売上が15%を占めるにもかかわらず、森林関連財務リスクを開示している企業も4分の1しかなかった。加えて、小売企業と製造業のうち90%が森林破壊ゼロに向けた施策を導入しているとしたが、それに相応するアクションを取っているサプライヤー企業は28%しかなかった。

 今回のレポートは、CDP森林に回答した企業の深堀り分析だが、そもそも回答書が送られた企業のうち70%が回答していない。今回のレポートでは、特に回答が求められる30社をリストアップした。その中には、日本企業のカルビーとライオンもあった。

【参照ページ】The Money Trees: The role of corporate action in the fight against deforestation

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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