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【国際】エシスフィア、2015年「世界で最も倫理的な企業」を公表

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 倫理的なビジネス慣行を推進するエシスフィア・インスティテュートは3月9日、2015 World’s Most Ethical Companies(2015年の世界で最も倫理的な企業)を発表した。今年のリストには5大陸、21カ国、50以上の業界から132の企業が名を連ねた。

 世界で最も倫理的な企業は、透明性、誠実さ、倫理、コンプライアンスにおいて優れた慣行を実践している企業を表彰するもので、受賞企業は高いビジネス倫理に基づいて業界を牽引し、主要なステークホルダーに対して長期的な価値を提供するべく企業としての価値観をあらゆる行動に反映させている。

 エシスフィアの最高経営責任者を務めるTimothy Erblich氏は「現代の企業は複雑で矛盾することも多い一連の規制への対応が迫られている。そして世界的な法規がなくても、事業を正しく行う方法に関する共通性は高まっている。従業員や顧客から経営幹部、投資家にいたるまで、企業の利害関係者は倫理的なリーダーシップが業績、誠実性、透明性といった面に好影響を与えることを以前にも増して認識するようになってきている。倫理的な企業になるための環境を構築することに注力する企業を表彰することができて嬉しい限りだ」と語った。

 今年度のリストには初受賞の企業が11社含まれ、コロンビアを拠点とする企業も初登場した。アクセンチュア、GE、グーグル、ザ・ハーシー・カンパニー、マークス・アンド・スペンサー、ナチュラ・コスメティクス、ペプシコ、シングテルなどサステナビリティの分野でも先進企業として知られる大手企業を初め、日本からは花王、資生堂、リコーの3社が選出された。

 世界で最も倫理的な企業の評価は、エシスフィア・インスティテュートが専門家らと共に独自に開発した倫理指数(EQ)フレームワークに基づいており、コーポレート・ガバナンス、リスク、サステナビリティ、コンプライアンス、倫理の全ての側面を評価している。スコアは倫理とコンプライアンス・プログラム(35%)、企業市民活動と責任(20%)、倫理の文化(20%)、ガバナンス(15%)、リーダーシップ、技術革新、評判(10%)の5つの主要カテゴリーで採点される。

 最先端のテクノロジーの進化やグローバル化によりますますビジネス環境が複雑化する昨今においては、法規制が実態の変化スピードについていかないケースも多くなってきている。そうした中で重要性を増しているのが企業のビジネス倫理だ。法的な制限がなくても自らの倫理に基づいて正しい行動をとることができる企業は、ステークホルダーの支持を得て長期的に企業価値を向上させることができる。ぜひランキング上位企業の取り組みを参考にしたいところだ。

【ランキング】2015 World’s Most Ethical Companies
【企業サイト】Ethisphere Institute

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