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【国際】Fossil Free Indexes、埋蔵化石燃料資源の潜在排出量は2050年までの燃焼可能量の6倍と報告

 投資家向け気候変動情報提供Fossil Free Indexes(FFI)は10月26日、投資家向けに気候変動に伴う投資リスクに関するリサーチ報告書「The Carbon Underground 2017: Managing Energy Transition Risk in Investment Portfolios」を発表した。同報告書の発行は今年で4回目。

 FFIは、投資家向けに気候変動のリスク情報を提供する団体企業で2013年に設立。元S&Pリスク・ソリューション部門のマネージング・ディレクターであったStuart Bramanコロンビア大学非常勤研究者が創業者で現会長を務める。Carmen Venturesの共同創業者であるChristopher Ito氏がCEO。その他、S&P、DRI、ロイター等の元社員が多数参画している。FFIは、株式銘柄の中から化石燃料関連銘柄を除いた株式インデックス「FFI」の制定や化石燃料関連企業の分析、機関投資家向けのアドバイザリーも行っている。

 今回発表の報告書は、化石燃料埋蔵資産量の多い世界上位200社「CU200」の昨年1年間の二酸化炭素排出量を分析。埋蔵資源の潜在排出量は昨年の474Gtから491.9Gtに3.8%増加していた。それに対し、気候変動を66%の確度で2℃未満に抑えるために、「CU200」が2050年までに排出できる二酸化炭素量は、同社算出によるとわずか80.8Gt。燃料可能な化石燃料の6倍もの資源量を保有してしまっている現実を示した。

 他のポイントでは、埋蔵石炭からの潜在二酸化炭素排出量は、2015年から2016年にかけては20%減少したが、2016年から2017年にかえては5.9%増。埋蔵石油及びガスからの潜在的二酸化炭素排出量は1.6%減少。今後も、政府や企業、投資家による炭素排出量の減少に向けた流れが続き、投資家による「化石燃料ダイベストメント」は5.5兆米ドルに及ぶと報告。とりわけ「CU200」に対する投資家からの株主提案は、低炭素社会への移行を加速させるだろうとした。

【参照ページ】FFI SHOWS THAT EMISSIONS OF THE CARBON UNDERGROUND 200 COMPANIES ARE NOW MORE THAN 600% OF THEIR ALLOCATED CARBON BUDGET

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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