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【マレーシア】マレーシア証券取引所、サステナビリティ情報開示の義務化に向けた諮問書を公表 2015/08/17 ESG

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 マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)は7月27日、同国のサステナビリティ活動および情報開示の強化に向けた基準変更に関する諮問書を公開した。諮問書の中で、同証券取引所は上場企業のサステナビリティ情報開示の義務化、および企業の報告活動を支援するサステナビリティ報告ガイドの発行を含む新たな報告フレームワークを提示している。

 いずれの変更も、上場企業によるサステナビリティ活動を推進し、報告の焦点をCSR活動からサステナビリティへと移行するのが目的だ。例えば報告者がどのように自社にとってマテリアルな経済・環境・社会に関するリスクと機会を管理するかという点などが提示されている。同提案の策定にあたり、マレーシア証券取引所は多様なステークホルダーとともに広範囲に渡るベンチマーキング研究や数多くのエンゲージメントに取り組んできた。

 マレーシア証券取引所のCEOを務めるDato’ Tajuddin Atan氏は「資本市場への入口として、証券取引所はサステナビリティ課題に関するより優れた非財務情報開示やより高い透明性を促進していくために存在している。我々の提案を通じたサステナビリティ情報開示の強化は、投資家やステークホルダーの期待に応えるだけではなく、究極的には我々の市場のインテグリティやクオリティ、そしてサステナビリティを向上させることに繋がる」と語る。

 長期的成長に向けてサステナビリティを事業に統合する重要性に関する上場企業の理解を促進するために、マレーシア証券取引所は基準強化に加えて上場企業向けのサステナビリティ報告ガイド(Sustainability Reporting Guide)の発行も計画している。このガイドは上場企業に対して事業とサステナビリティとの関係性や、サステナビリティを事業に統合する方法、そして変更後の開示義務基準への対応方法などについて指南するものだ。また、同証券取引所は上記のガイドに加えて企業向けのトレーニングやツールキットなどの提供も計画しているという。

 諮問書は証券取引所のウェブサイトから確認可能。香港、マレーシアとアジアの証券取引所は続々と上場企業のサステナビリティ情報開示義務化に向けた動きを進めている。海外投資家からの投資呼び込みをめぐる証券取引所間の国際競争も激化している昨今において、サステナビリティ情報開示基準の強化は他の証券市場と差をつける大きなポイントとなる。日本の東証の今後の動きにも期待したいところだ。

【参照リリース】BURSA MALAYSIA SEEKS PUBLIC FEEDBACK ON PROPOSAL TO ADVANCE SUSTAINABILITY FOR THE MALAYSIAN CAPITAL MARKET
【企業サイト】BURSA MALAYSIA

(※写真提供:Goombung / Shutterstock.com

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