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【日本】「投資家フォーラム第1・2回会合報告書」の公開について 2015/09/11 ESG

【日本】「投資家フォーラム第1・2回会合報告書」の公開について

 企業と投資家が、企業価値の向上に向けた対話や開示のあり方を検討、調査、提案する場として、2012年7月、経済産業省「企業報告ラボ」が設立され、2014年8月6日に公表された「伊藤レポート」もこの活動の一環で生まれたものである。

 2015年6月8日に発足した新しい投資家団体「投資家フォーラム」も「企業報告ラボ」の企画委員会に参加したメンバーの一部が中心メンバーとなっている。この団体は、機関投資家に属するものの個人の資格で参加し、機関投資家が投資先企業との「目的を持った対話」その他のスチュワードシップ責任を適切に果たす実力を備えることを支援し、もって機関投資家と投資先企業との建設的な対話を実現し、企業の持続的成長に貢献することを目的とするものである。

 「投資家フォーラム会合」は、2015年7月9日に第1回、2015年8月6日に第2回が、いづれもQUICKにて開催され、参加者は、第1回35名、第2回26名であった。2回にわたって議論されたテーマは、「企業によるコーポレートガバナンス・コード対応への投資家の評価と期待」である。議論の目的は、コーポレートガバナンス・コードに向けた開示方法、投資家からみて良いと考えられるコンプライまたはエクスプレインの取組み、わかりやすいと考えられる例を抽出して公表することであるが、“ベストプラクティス”を提示することではない。

 今回、議論された内容を報告書にまとめ、公開した。今後、引き続き機関投資家と投資先企業との建設的な対話の実現に向けて、会合およびオープン・セッションの開催ならびに対外的な意見発信および提言等の活動を予定している。機関投資家全体がスチュワードシップ責任を果たすべく一層実力を高めて、企業の持続的成長および中長期的な企業価値創造に大いに貢献していくことを期待したい。

 「投資家フォーラム第1・2回会合報告書」の構成は以下の通り。なお、会合で最も活発な議論が行われたテーマである「政策保有株式の問題」については別冊資料「政策保有株式に関する意見」として公開している。報告書はこちらからダウンロード可能。

 

Ⅰ 東証「改正規程」に基づいたコーポレートガバナンス報告書全般について

  1. 開示形式・構成
  2. コンプライまたはエクスプレイン
  3. 意義:投資家に対するポリシー・コミュニケーションの一環としての情報発信、アピール
  4. 視点:現状追認ではなく、自社のあるべき姿の意識
  5. 独自性

Ⅱ 原則3-1 コーポレートガバナンスの考え方

Ⅲ 原則4-8 独立社外取締役

Ⅳ 補充原則4-11③ 取締役会評価

Ⅴ 原則1-4 いわゆる政策保有株式について

  1. 政策保有に関する方針について
  2. 議決権行使の基準について

Ⅵ 原則5-1 株主との建設的な対話に関する方針について

Ⅶ 投資家フォーラム第1・2回会合についての討議参加者からの感想

 

別冊資料「政策保有株式に関する意見」

Ⅰ CGコード(原則1-4)への対応状況に関する発言

  1. 株式の政策保有に関する方針について
  2. 政策保有株式に関する議決権行使の基準について

Ⅱ 「保有させている」側の問題に何する発言

Ⅲ 政策保有の経済合理性を検証する難しさに関する発言

  1. 政策保有の経済効果について
  2. 純投資との混同について

Ⅳ 一般株主との利益相反の問題に関する発言

Ⅴ 株価変動がもたらす銀行の財務基盤への影響(プロシクリカリティ問題)に関する発言

Ⅵ 結論・提言

【関連サイト】 投資家フォーラム

執筆:QUICK ESG研究所 菅原 晴樹

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