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【国際】世界60以上の機関投資家ら、企業に対し気候変動ロビー活動の透明性向上を要求 2015/09/22 ESG

【国際】世界60以上の機関投資家ら、企業に対し気候変動ロビー活動の透明性向上を要求

 PRI(国連責任投資原則)は9月2日、世界60以上の機関投資家らによる気候変動関連ロビー活動に関する企業への要望をまとめた声明文、”Investor expectations on corporate climate lobbying“を公表した。運用資産総額3.8兆米ドル以上に及ぶ投資家らは、気候変動政策や規制に関する企業のロビー活動は世界の気温上昇を2℃未満に抑えるという国際的な合意目標と一致させるべきだと主張している。

 声明文の中で、投資家らは投資先企業に対して自社の関わるロビー活動の改善および透明性向上を求めている。具体的には、気候関連政策へのエンゲージメントに関するガバナンスプロセスや、気候変動関連ロビー活動を展開している全ての第三者機関への参加・支援状況について、その活動内容をおよび透明性を改善するよう明確に要求している。

 PRI(国連責任投資原則)のマネージング・ディレクターを務めるFiona Reynolds氏は”Bloomberg Brief’s Sustainable Finance“の中で「透明性の向上は投資家らに対し、自分たちの資本は気候変動を抑制するという彼らの長期的な関心に反するロビー活動には使われていないという信用を与えるだろう」と語っている。

 今後、機関投資家らは企業の役員会や経営陣に対するエンゲージメントを通じ、このメッセージを企業に伝えていく。PRIはオーストラリア、カナダおよび米国企業にエンゲージメントを行っている投資家ワーキンググループを取りまとめているほか、並行してヨーロッパにおけるイニシアチブを支援するためIIGCC(Institutional Investors Group on Climate Change)とも協働している。また、今回の声明文およびワーキンググループは国連のCaring for Climateプログラムも含む既存の取り組みも支持している。

 企業に対して気候変動に関するポリシーや活動の一貫性を求める投資家らの声は日に日に高まりつつある。企業は自社の気候変動ポリシーを明確にし、実際の取り組みとの一貫性を持たせることはもちろん、自社が関わりを持つ第三者機関が展開しているロビー活動についても目を光らせる必要が出てきていると言える。声明文は下記からダウンロード可能。

【参照リリース】Investor expectations on corporate climate lobbying
【団体サイト】PRI
【参考サイト】Institutional Investors Group on Climate Change
【参考サイト】UN Caring for Climate

(※写真提供:Ryan Rodrick Beiler / Shutterstock.com

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