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【シンガポール】銀行協会、責任ある投融資の推進に向けたガイドラインを公表 2015/10/27 ESG

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 シンガポール銀行協会(Association of Banks in Singapore、以下ABS)は10月8日、持続可能な発展に向けた銀行業界の戦略的優先事項として責任ある投融資を強化するための新ガイドライン、”ABS Guidelines on Responsible Financing“を公表した。

 同ガイドラインはABSがシンガポールの銀行各社との協議しながら作成したもので、計画的かつ透明性が高い形で責任ある投融資を推進していくという銀行業界のコミットメントを形にしたものだ。銀行らによるリスク評価・融資決定プロセスにおけるESG基準の統合、ESG課題に関する透明性や説明責任の向上を支援する内容となっている。

 ガイドラインは「経営陣による責任ある投融資へのコミットメントの開示」「責任ある投融資におけるガバナンス」「責任なる投融資のための能力強化」の3つを原則として掲げており、今後、シンガポールの銀行は最低限の責務としてアニュアル・レポートの中で責任ある投融資に関するビジョンないしコミットメントを共有し、ESGに関する方針枠組みも12~18カ月以内に公表することになる。

 ABSの理事長を務めるOng-Ang Ai Boon氏は「シンガポールの銀行業界は、責任あるビジネスと長期に渡る持続可能な発展を促進する上で大きな役割を果たしたいと考えている。グローバルな大銀行の中には進展が著しいところもあるが、その一方でスタートしたばかりのところもある。銀行の取り組みを支援するために、ABSは規制当局や市民社会、NGOやその他のステークホルダーと共に高まりつつあるESG課題やそのトレンドに関する意識向上、対処能力向上に向けて引き続き取り組んでいく」と語った。

 アジアの金融センターでもあるシンガポールの銀行が業界全体として責任ある投融資を推進していくことは、アジア地域および世界全体の持続可能な発展を実現する上で重大な動きと言える。今後の銀行各社のコミットメントおよび具体的な取り組みに注目が集まる。

【ガイドラインダウンロード】ABS Guidelines on Responsible Financing
【参照リリース原文】Banking Sector in Singapore to Advance Responsible Financing with the Launch of New Industry Guidelines
【団体サイト】The Association of Banks in Singapore

株式会社QUICK ESG研究所

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