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【イギリス】HSBC、グリーンボンド・ポートフォリオに10億米ドルを投資へ 2015/11/19 ESG

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 英金融大手のHSBCは11月12日、グリーンボンド・ポートフォリオに10億米ドルを投資すると公約した。今後は「グリーンボンド原則」に沿って環境、社会、サステナビリティボンドなどの形で高品質な流動資産に幅広く投資していく。債券の発行を通じて集められた資金は、再生可能エネルギー、エネルギー効率化、クリーン輸送、気候変動適応プロジェクト、そして公共輸送や教育、ヘルスケア業界の中小企業向け融資などに活用される。

 HSBCはこれまでにもICMA Green Bond Principles Executive Committee(グリーンボンド原則執行委員会)、Green Growth Platform Financial Advisory Council、Climate Bonds Initiative(気候債券イニシアチブ)、China’s Green Finance Committee(中国環境金融委員会)、Equator Principles Association(エクエーター原則協会)など様々な組織のメンバーとして、業界の先頭に立って気候変動問題に取り組んできた。

 また、2015年9月に開催された”New York Climate Week”では、HSBC グループのCEO を務めるStuart Gulliver氏が、HSBC アセット・マネジメントのMontreal Carbon Pledge(モントリオール炭素公約)への署名を発表している。モントリオール炭素公約は、投資ポートフォリオのCO2排出量を毎年測定し、情報開示するというものだ。

 今回のグリーンボンドへ10億米ドルを投資するという公約により、HSBCは顧客に対する持続可能な資金調達の支援やアドバイスだけではなく、自らもより環境に配慮したグリーンな事業を展開するというコミットメントを改めて強固に示した形だ。

 HSBCの資本調達グローバル責任者を務めるSpencer Lake氏は「当社はグリーンボンド市場にコミットしており、グリーンボンド原則の設立メンバーでもある。これまでクライアントのグリーンボンド発行に対して極めて積極的に支援してきた。低炭素経済への移行を支援することは社会的、経済的にも有益だということを理解している。我々は長期に渡り事業を展開し、10年以上をかけて気候変動への取り組みを進展させてきた。我々は気候変動に関する方針、知見、教育をグループのグローバルな事業とオペレーションに統合させている。サステナビリティは我々の戦略的優先事項の根幹にあり、国際的な銀行として達成すべき目的でもある。今回の投資もまた持続可能なビジネスを展開するコミットメントの一つとなる」と語る。

 世界最大級の金融グループ、HSBCがさらなるグリーンボンドへの投資を表明したことで、世界のグリーンボンド市場はより勢いを増しそうだ。

【参照リリース】HSBC commits USD 1 billion to green bond portfolio
【企業サイト】HSBC
【参考サイト】ICMA Green Bond Principles

(※写真提供:Cornfield / Shutterstock.com

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