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【フランス】政府が世界初のSRIラベル認定制度を設定、その利用指針を発表 2016/02/04 ESG

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 フランス政府は1月8日、資産運用者が政府公認のSRIラベルを利用する際の指針を発表した。国民議会が発表したこの利用指針により、運用者は新しい認定に従う義務を負い、ファンドのSRI格付けと監査を実施するSRIラベル認証者も財務省の監視・監督を受けることとなる。

 SRIラベル導入自体は財務・公会計相のMichel Sapin氏が昨年秋に発表しており、2016年の第一四半期から政府公認の初のラベルが認定される準備がされていた。世界初となる取り組みに関心が集まっている。

 今回発表された指針では、SRIラベル認証者は国の認証機関であるConfracの認定を取る申請手続きが必要になる。NovethicやAfnorといった既存のラベル認証機関が最初の申請者となる見込みで、SRI調査機関がそれに続くと考えられている。

 資産運用者はSRIラベル取得のためにラベル認証者を選定、法定要求事項を満たしたシートと内部監査の記録を提出し、認証を依頼することになる。認証されたラベルは3年有効となる。ラベル認証者は認証したファンドを「監督・管理計画」に基づき監査し、監査期間中に政府の利用指針と食い違う点が発見されれば是正措置の行動計画を明示するよう求めることができる。その際、必要な是正を確認し、必要に応じてラベルの一時停止もしくは剥奪を公表することができるが、他のラベル認証者と監査に必要な情報交換をする以外に機密情報を公表することはできない。なお、フランスの規制当局AFMはSRIラベルの監督は行わないものの、ラベル認証者の透明性を確保するための規制を行う。

 フランス政府はCOP21を受けてグリーンファンドとSRIファンドの両方のラベル認定及び、環境、ESG報告に関する新しい規制を設定した。グリーンファンドラベルはクリーンエネルギーへの移行を促進するエコロジー・持続可能開発・エネルギー省が監督する。欧州を中心に広がったESG投資は法制度の整備も整って新たな段階に入ろうとしている。

【参照リリース】Décret n° 2016-10 du 8 janvier 2016 relatif au label « investissement socialement responsable »
【参照記事】SRI: THE FRENCH GOVERNMENT CREATES OFFICIAL LABELS FOR FINANCIAL PRODUCTS
【関連団体】Novethics
【関連団体】Afnor

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