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【国際】ESG格付のサステナリティクスと議決権行使助言のグラス・ルイスが戦略的提携 2016/03/10 ESG

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 ESG格付大手のサステナリティクスと議決権行使助言会社のグラス・ルイス社は2月18日、戦略的提携関係を締結したと公表した。サステナリティクス社の保有する10,000以上のESG(環境・社会・ガバナンス)調査・格付データをグラス・ルイス社の議決権行使管理のプラットフォームに統合する。

 戦略的提携の第一段階として、両社は新たなESGプロフィールのページを共同で開発する。これにより、グラス・ルイス社のプラットフォームの利用者はESG要因を議決権行使の方針に組み込むことができ、サステナリティクス社の全ESGデータを分析・スクリーニング・議決権行使・エンゲージメントに活用できるようになる。

 グラス・ルイス社はカナダの巨大機関投資家であるオンタリオ州教師年金組合とAlbertaインベストメント・マネジメント社が所有しており、運用総資産25兆米ドルに達する1,200以上の機関投資家を顧客に持つ。一方、サステナリティクス社にはオランダの年金基金であるPGGMやサステナビリティを重視した金融機関Triodosなどが投資を行っており、PGGMのCEOを務めるElse Bos氏はサステナリティクス社の取締役でもある。

 サステナリティクス社CEOのMichael Jantzi氏は「ポートフォリオマネージャーやアナリストは増々ESG要因を投資プロセスに組み込むようになっているが、同時に彼らは所属する機関の議決権行使の方針や最終的には実際の議決権行使にも責任を負い、投資先企業の取締役会においてこれらの課題がどのように取り扱われるか洞察をもって見極める必要がある。ガバナンスの意思決定者が重要なESGに関する本質的な知見にアクセスしやすくなるという意味で、グラス・ルイスとの提携を歓迎している。」と語る。

 また、グラス・ルイス社のCEO Katherine Rabin氏は、今回の動きはクライアントに「意味深いESGに関する洞察を即座に提供でき、どこに投資すべきか企業の理解を深め、企業とのコネクションを得るための支援を行うことができる」と話す。

 今年に入り、ESG大手調査会社のEIRISとVigeoの合併が正式に完了した。(参考記事:「【フランス・イギリス】ESG調査大手2社、VigeoとEIRISの合併が正式に完了」)また今回のGlass Lewisとサステナリティクスの提携などESG業界のグローバルレベルでの大きな再編が続いている。欧米を中心にESG投資の加速が進む中、より充実、拡張したサービスが求められている。

【参照リリース】Sustainalytics and Glass Lewis Team Up to Integrate ESG Factors Directly Into the Proxy Voting and Engagement Process
【企業サイト】Glass Lewis
【団体サイト】Sustainalytics

株式会社QUICK ESG研究所

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