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【アメリカ】モーニングスター、グローバル20,000ファンドのESG格付けを開始 2016/03/15 ESG

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 米投資情報大手のモーニングスターは3月1日、業界で初となるESG(環境・社会・ガバナンス)に基づいてファンドを評価する「モーニングスター・ファンド・サステナビリティ格付けTM」のサービスを開始した。これにより、投資家は投資信託やETFが抱えるESGリスクと機会を評価できるようになる。

 モーニングスターは同日、資産運用者、専門家向けプラットフォームの”Morningstar DirectSM”、および独立系ファイナンシャルアドバイザー向けの管理システム”Morningstar OfficeSM”において、世界中の約20,000のファンドのESG格付けを公開した。追ってMorningstar® Advisor WorkstationSM、Morningstar.com®をはじめ他のプラットフォームにおいても格付けは適用される。

 モーニングスターにおいて新たにサステナビリティ部門の責任者に任命されたモーニングスター・ベネルクスのCEO Steven Smit氏は、「世界中のサステナブル投資への関心の拡大、広がりを考えると、投資家たちはよりよいツールを必要としており、彼らの保有するもしくはポートフォリオに追加を検討するファンドがサステナビリティに関連するベストプラクティスを反映しているかどうか見極めたいと考えている」「我々のサステナビリティ格付けと基準は投資家にファンドや他の関連商品を評価するためのESGの視座を提供するだろう」と語った。

 また、新たにサステナビリティ調査の責任者となったJon Hale氏は「多くの投資家はサステナブル投資に興味を持っているものの、どのように投資に反映すればよいか確信を持てずにいる。我々の新しい格付けはESGへの取り組みに基づいたファンドの比較を容易にするものだ」と語る。

 同社の提供するサステナビリティ格付けは2つのステップに沿って計算される。まずはサステナリティクス社のESGスコアを企業レベルでカバーできる銘柄のアセットが50%以上あるファンドに対してはMorningstar® Portfolio Sustainability ScoreTMが適用される。

 そして、スコア付けされたファンドは低・平均以下・平均・平均以上・高のいずれかに格付けされ、低は1つ、高は5つという形でアイコンが表示される。なお、同社はPortfolio Sustainability Scoresを各ファンドの新しいデータを受領するたびにアップデートをし、サステナリティクスのスコアについても常に最新のものを用いるとのことだ。

 同社の分析によると、サステナブル投資・責任投資を義務付けたファンドは公表した通りのパフォーマンスを出しており、その約3分の2が最高の格付けを獲得しているという。一方で、サステナブル投資や責任投資と銘打ったファンドは全体の2%程度に過ぎない。

 モーニングスターは今後、サステナビリティ格付けを付与するファンドの種類と数を増やすとともにサステナブル投資に関する追加的な分析・研究を提供する予定だ。伝統的なファンド、金融商品に利用されてきた調査や格付け手法にもESG統合が始まっている。サステナブル投資、責任投資のメインストリーム化は今後グローバルでますます加速していくことになりそうだ。

【参照リリース】Morningstar Introduces Industry’s First Sustainability Rating for 20,000 Funds Globally, Giving Investors New Way to Evaluate Investments Based on Environmental, Social, and Governance (ESG) Factors  
【企業サイト】Morning Star
【企業サイト】Sustainalytics

株式会社QUICK ESG研究所

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