Sustainable Japan QUICK ESG研究所

【フィンランド】Taaleri、世界初となるサーキュラーエコノミー専門PEファンドを設立 2016/03/25 ESG

shutterstock_329386001

 フィンランドの金融グループ、Taaleriは3月10日、世界で初となるサーキュラーエコノミー(循環型経済)特化型のプライベートエクイティファンドを設立すると発表した。ファンドの投資規模は2500~4000万ユーロで、最少投資規模は1,000万ユーロ、投資家に対して環境のサステナビリティ向上と財務リターンの双方を実現する機会を提供する。

 同ファンドは、企業および個別の製造プラントの双方に対してプライベートエクイティ投資を行い、投資対象も成長企業と安定企業とのバランスをとる。合計5~10の企業および資産を対象に平均200~500万ユーロの投資を行うとのことだ。また、特に再生可能エネルギー、リサイクル・資材管理、エネルギー効率化ソリューションの3分野に注力するという。

 昨年12月には欧州委員会が「サーキュラーエコノミー・パッケージ」を公表するなど、欧州ではサーキュラーエコノミーが地域全体の持続可能な成長戦略の柱に据えられている。また、サーキュラーエコノミーはフィンランド政府の掲げる主要テーマでもあり、フィンランドのイノベーションファンド、Sitraの調査によると、同国では15億~25億ユーロの価値創造が見込まれているという。

 TaaleriのインベストメントディレクターのTero Luoma氏は「サーキュラーエコノミーは、新世代の物質主義であり、その中では素材の価値はライフサイクル全体を通じて理解される。サーキュラーエコノミーは『リソース・スマート』なのだ。それは経済と環境の結合であり、経済成長と世界の資源制約を調和させるソリューションを提供する新たな経済モデルなのだ。サーキュラーエコノミーは単なるリサイクルではない。なぜならサーキュラーエコノミーは、最初から循環させることを前提として素材や製品を製造するからだ。そして、生成される廃棄物もまた最小化される」と語る。

 同ファンドは既に最初の投資として、フィンランドのケンペルに拠点を置く、木材のガス化技術に強みを持つ成長企業のVolter Oyに投資をしている。同社は廃棄予定となる木片から熱と電力を作り出す事業を展開している。

 サーキュラーエコノミーに特化したファンドの登場により、今後はさらに同分野におけるイノベーションが加速されることが期待される。同ファンドが投資家に対してどのようなリターンをもたらすのか、これからの展開に期待したい。

【参照リリース】Taaleri Establishes World’s First Circular Economy Fund
【企業サイト】Taaleri

株式会社QUICK ESG研究所

Facebookコメント (0)

ページ上部へ戻る