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【国際】不動産ESG評価のGRESB、調査対象を拡大。インフラ調査を今年から実施 2016/04/11 ESG

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 不動産業界のサステナビリティ評価に関する国際ベンチマークを提供しているGRESB(グローバル不動産サステナビリティ・ベンチマーク)は4月1日、2016年度の調査を開始したことを発表した。GRESBの顧客となっている機関投資家の資産規模は、総額8.1兆米ドル以上。調査結果は、不動産やインフラのリスクやリターンを評価するためのESGデータとして活用されている。今年度よりGRESBはサステナビリティのパフォーマンス評価の対象を拡大、GRESB不動産調査、GRESB不動産デベロッパー調査、GRESB不動産債券調査、GRESBインフラ調査の4つが実施される。

 GRESBは今回の発表にあたり、国連持続可能な開発目標(SDGs)や気候変動枠組み条約パリ会議の影響で、ESG評価のニーズは高まっていると話す。カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)のTed Eliopoulosチーフ投資オフィサーも、GRESBが投資対象を横断的に評価できる標準化モニタリング・ベンチマークツールの有効性は大きいと語る。特に今回新設される「GRESBインフラ調査」はインフラのESG評価を行う画期的な取組で期待が集まっている。

 今回の調査から改編されるのは、GRESBインフラ調査の新設だけではない。従来の「GRESB不動産調査」はスリム化され、不動産や不動産アセットクラスポートフォリオのみが報告対象となる。不動産企業やファンドの健康・幸福度数を上げるための「GRESB健康・幸福モジュール」がオプションとして追加された。「GRESB不動産調査」に含まれていた「GRESB不動産デベロッパー調査」は独立し、不動産開発時のESGパフォーマンスを評価する。「GRESB不動産債券調査」は従来、不動産債券ファンドのみを対象としていたが、銀行、生命保険、年金基金、不動産投資信託も調査対象とする。

 世界の不動産やインフラは、都市化、人口変化、資源不足、環境への影響、技術開発など現在の多くの課題に直結する。建物やインフラ設備に関連する環境管理ニーズは、今後も世界的に増加するとみられる。GRESBのサービス拡大は合理的な判断だと言える。

【参照ページ】GRESB Launches 2016 Real Asset Assessments 
【機関サイト】GRESB  
【参考ページ】GRESB、大手機関投資家らと共にインフラ投資向けサステナビリティ・ベンチマークを開始へ 

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