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【台湾】証券取引所、「台湾版スチュワードシップ・コード」発表 2016/08/01 ESG

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 台湾証券取引所(TWSE)のコーポレートガバナンスセンターは6月30日、「機関投資家のためのスチュワードシップ原則」を発表した。台湾証券取引所のコーポレートガバナンスセンターの運営には、台湾政府金融当局である金融監督管理委員会や、台湾の証券保管振替機関である台湾集中保管結算所、証券投資信託・コンサルティング協会、台湾金融業務共同円卓会議が運営に関わっており、実質的に公式な「台湾版スチュワードシップ・コード」と言える。

 台湾版スチュワードシップ・コードで掲げられた原則は全部で6つ。

  • 原則1:スチュワードシップポリシーを制定、公開する
  • 原則2:利益相反に関する管理ポリシーを制定、公開する
  • 原則3:定期的に投資先企業を監視する
  • 原則4:投資先企業と適切な対話(ダイアローグ)や意思疎通を維持する
  • 原則5:明確な議決権行使ポリシーを制定し、議決権行使結果を公表する
  • 原則6:一定期間ごとに顧客や受益者にスチュワードシップの履行状況を公表する

 台湾版スチュワードシップ・コードの対象は、年金基金や保険会社などアセットオーナーと、投資信託、投資顧問などアセットマネージャーの双方。日本版スチュワードシップ・コードと同様、法的義務ではなくソフトローとして扱われ、機関投資家の自主的な受入れが求められる。まだ、日本版と同様に「Comply or Explain」原則が採用されており、「台湾版スチュワードシップ・コード」で定める6原則のいずれかでも受入れない場合は、説明しなければならない。受入れ表明方法は、自社ホームページ上に掲載するとともに、台湾証券取引所のコーポレートガバナンスセンターにも報告する。受入れ表明期日は特に設定されていない。

 台湾金融監督管理委員会の統計によると、台湾証券取引所の上場銘柄のうち外国人投資家比率は40%近くに達している。また、証券取引高のおよそ半分が外国人投資家によるもの。台湾証券市場においても、ESG投資が活発化する外国人投資家の動向を意識し、今回の台湾版スチュワードシップ・コード導入に至ったと言うことができる。

【参照ページ】TWSE Launched the Stewardship Principles for Institutional Investors
【発表文書】台湾版スチュワードシップ・コード

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