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【アメリカ】KKR、ESG報告書公表。社会ニーズの高い分野を新たな投資機会と認識 2016/08/04 ESG

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 世界最大級のプライベート・エクイティ・ファンドKKRは7月19日、同社の「2015年度ESG・シチズンシップ報告書」を公開した。6回目となる今年は、ファンド運営に大きな影響を与える機会領域として、気候変動への適応、農業発展の支援、疾病の治療・予防、インフラ整備への投資、資源の有効活用の5つを提示した。今後これらの領域への投資を加速すると見られる。

 KKRは、投資意思決定や投資先企業マネジメント上で、ESG要因を重要視する方針を掲げており、すでに「KKR Green Solutions Platform」という取り組みの中で、投資先企業のESG改善を開始している。今回の報告書発表の中で、世界がチャレンジする領域への投資機会を提示し、責任投資への姿勢を示すことで、今後は投資先選定の上でも社会ニーズを考慮する姿勢を示したと言える。

 また報告書の中では、同社の昨年の成果についてもまとめられている。

・再生可能エネルギーへの16億ドル投資
2011年より、インフラ・エネルギー投資の分野で多様化を推進。太陽光発電・風力発電・地域暖房事業に16億米ドルを投資。

・Green Solutions Platform
過去8年間続けてきた、投資先企業に対して財務インパクトと環境インパクトを向上させる「Green Portfolio Program」を2015年12月からさらに拡大。4アセットクラス分野で22社の環境インパクト成果を公表。

・農業発展への注力
地域の安心安全な乳製品、肉への需要に応えるべく、農業企業への投資を増加。同時に投下する天然資源を削減し、資源効率も向上。

・ダイバーシティ推進
ダイバーシティ推進、福利厚生の拡充、研修などを継続。

・地域の活性化
同社3回目となるプロボノプロジェクトを実施。インドの社会事業Banyan Nationに対し、従業員が事業・財務ノウハウを提供。

【参照ページ】KKR’s Sixth Annual ESG and Citizenship Report Addresses Five Global Challenges

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