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【アメリカ】CalSTRS、低炭素インデックスに25億米ドルをパッシブ投資 2016/08/17 ESG

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 資産運用額1840億米ドルを誇る全米第2位の公的年金基金、CalSTRS(米カリフォルニア州教職員退職年金基金)の投資委員会(運用方針に関する最高意思決定機関)は7月14日、低炭素投資戦略にコミットすることを決定した。MCSIが提供している低炭素戦略インデックス「MSCI ACWI Low-Carbon Target」に25億米ドルをパッシブ投資する。

 CalSTRSの投資委員会は、今回の意思決定の背景について、気候変動対応への機運が世界的に高まる中、気候変動影響度の高い業界への投資を続けていくことはリスクであり、低炭素に向けたポートフォリオ変更は年金基金の受益者にとってプラスと判断した。とりわけ、昨今の石炭企業の業績悪化や石炭価格の低下を前に、受益者を保護しなければならないとの見解も示した。今回採用された「MSCI ACWI Low-Carbon Target」は、気候変動からのリスクを受けやすい業界への投資割合を下げたインデックスで、化石燃料関連産業の組込割合はほぼゼロに近い。検討段階では、FTSEのインデックスや、MSCIの他のインデックス「MSCI Ex-Fossil Fuels Index」もオプションとして検討されたが、「MSCI ACWI Low-Carbon Target」が適確との判断を下した。「MSCI ACWI Low-Carbon Target」は、全体ユニバースである「MSCI ACWI」とボラティリティ数値が近い上に、気候変動影響度の低い業界の組込割合を高められることが好感された。

 今回のコミットメントに基づき、まず「MSCI USA Low Carbon Target Index」を用いて米国株式市場に13億米ドルを投資する。続いて、「MSCI
World Low Carbon Target Index」を用いて米国以外の先進諸国市場に10億米ドルを投資する。最後に、2億ドルを「 MSCI ACWI Low
Carbon Target Index」を用いて新興国株式市場に投資する。

【参照ページ】CalSTRS Commits $2.5 Billion to Low-Carbon Index

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