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【アメリカ】カルパース、5カ年ESG投資戦略を決定 2016/08/28 ESG

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 カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)の意思決定機関である理事会は8月15日、5カ年ESG投資戦略計画を承認した。サステナブル投資および同基金のグローバル・ガバナンスプログラムにおける今後の展開を、6つの戦略的イニシアティブとしてまとめた。6つの内容は、「データと企業報告基準」「国連PRIモントリオール・カーボン・プレッジ宣言企業へのエンゲージメント」「ダイバーシティとインクルージョン」「アセットマネージャーへの期待」「サステナブル投資研究」「プライベートエクイティ投資の手数料と利益シェア透明性」。イニシアティブ毎に、期限を定めた到達目標とKPI(成果指標)が設けられている。これらのイニシアティブは、同基金の投資リスクとリターンに影響を与える分野横断的なテーマであると位置づけられた。

 発表された包括的な5カ年計画は、年金基金の職員とカルパース投資委員会が1年以上をかけて環境、社会、ガバナンス(ESG)の各分野における緻密な見直しを行い、精査してきた内容の集大成。また、戦略策定に携わったチームは、各イニシアチブを前進させるため、インテグレーション型ESG投資、ステークホルダーとのエンゲージメント、政策提言、各関係団体とのパートナーシップといった方法がどのように活用できるかを報告してきた。

 戦略計画は、カルパースが株主としての議決権行使の際や、企業が長期的で持続可能な利益を達成するための対話のツールとして展開される。また、内外の運用者に対してもこれらの考え方に沿った運用を求めていく。とりわけ「データと企業報告基準」ではESG情報の開示を要求していく。設定されたKPIは各イニシアティブの成功度合いを測るためのベンチマークとして利用され、四半期単位で理事会にKPIの達成状況が報告される。同基金の従業員は、これらのKPIに従った評価付けがなされる。

 さらに、モントリオール・カーボン・プレッジ署名企業に対しては、カーボンフットプリントの削減状況を注視していく。モントリオール・カーボン・プレッジには、現在世界約80機関が署名しており、日本ではセコム企業年金基金、三菱商事・ユービーエス・リアルティ、DIAMアセットマネジメントの3機関が署名している。

【参照ページ】CalPERS Adopts Environmental, Social, and Governance Strategic Plan  

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