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【国際】IIGCC、石油ガス企業に対し気候変動対応を求める実践ガイド第2版を発表 2016/12/09 ESG

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気候変動対応のため欧州の金融機関や投資家で構成するInstitutional Investors Group on Climate Change(IIGCC)は11月22日、石油・ガス産業に対し気候変動への対応を求める実践ガイド「Investor Expectations for Oil and Gas Companies: transition to a Lower Carbon Future」を発表した。今回のガイドは、地域ごとの投資家ネットワークである、北米Ceres’ INCR、アジアAIGCC、オーストラリアIGCCも作成に協力している。IIGCC、Ceres’ INCR、AIGCC、IGCCに加盟する機関投資家の資産総額は24兆米ドル(2,700兆円)にもなる。

 IIGCCが石油・ガス業界向けに気候変動対応を求める文書を発表するのは今回が2回目。初回は2014年に発表した「Investor Expectations – Oil and Gas Company Strategy」 で、それから2年間、機関投資家の共通要望として、ガバナンスとの対話に取り組んできた。

 今回発表された第2版は5つのテーマから構成されている。

  1. ガバナンス:気候変動リスクの把握及び気温上昇を2℃(もしくは1.5℃以内)以内に抑制するための実効性ある計画策定を監督するため、効果的に設定された取締役会やマネジメントプロセスを確立する
  2. 戦略:気候変動関連のリスクと機会を十分に事業戦略に統合し、事業モデルを強固で、エネルギーシステムの様々な移行シナリオにおいても柔軟かつ弾力的に対応できるようにする
  3. 実行:鍵となる事業計画立案のプロセスと投資決定において、十分に具体化されたシナリオ分析と「ストレステスト」を実施する
  4. 透明性と情報公開:企業ウェブサイトや年次報告書において事業を通じて排出される温室効果ガスの情報公開を行う。その指針において取り上げられている気候変動関連の重大なリスクと機会に対し、どのような視点を持ち、どのように対応しているかを開示する
  5. 公共政策:政策立案者や他の利害関係者と協力し、気候変動関連リスクの軽減や低炭素に向けた投資のための、コスト効率の良い政策評価手法の構築を進める。取締役会は会社の公的な立場、ロビー活動、気候関連の規制問題に関する政治への支出(二酸化炭素やメタンガスの排出、エネルギーおよび輸送を含む)等に関する幅広い監視を行い、透明性を保つ

【参照ページ】Updated guide – Investor Expectations of Oil and Gas companies 2016
【機関サイト】Global Investor Coalition on Climate Change

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