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【国際】SSE、加盟証券取引所に対し、上場企業の男女平等アクションを後押しするよう要望 2017/03/11 ESG

 国連の持続可能な証券取引所イニシアチブ(SSE)は3月8日、証券取引所が世界の男女平等に向け果たすべき役割をまとめた報告書「How Stock Exchanges Can Advance Gender Equality」を発表した。SSEは、国連持続可能な開発目標(SDGs)への貢献として「男女平等」「よい仕事と経済発展」「責任ある消費」「気候変動」「目標達成のためのパートナーシップ」の5つの目標を重点テーマとして掲げ、加盟している証券取引所にアクションを求めている。今回は、その中で「男女平等」を取り上げ、証券取引所はアクションを改善すべきだとした。

 同報告書の中では、SDGsの目標5「男女平等」の中でも、目標5.5「政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女
性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する」に注目した。

 男女平等は、取締役会のダイバーシティや教育機会の平等まで幅広い人々に係るテーマ。過去の研究では、男女平等は、正しい行いという側面ではなく、GDP増、生産性の向上、投資リターンの向上など実利的な効果があるとも言われているものの、世界上場企業全体のCEO女性比率は5%にとどまるなど、改善余地が非常に大きい分野。SSEは、上場企業を監督する証券取引所が果たすべき役割は大きいとしている。

 同報告書は、世界の全ての証券取引所に対してSSEに加盟することを求めるともに、SSEの現加盟取引所に対して5つのアクションを提言した。

  • 上場企業に対し、ダイバーシティ目標と達成アクション、職場の男女平等を支援するポリシー、ダイバーシティ測定結果、SDGs目標5や他の目標の男女平等分野に関する実績の提出を奨励または必須化する。
  • 証券取引監督当局に、上場企業に対しダイバーシティ測定結果の提出を奨励または必須化するよう働きかける
  • 新規上場企業に対し、上場申請書類の中で、男女平等違反等の人権違反での裁判判決を開示することを義務化する
  • 男女平等の実施度に応じて上場区分分けを行う、または上場企業を男女平等度でランク付けする
  • 男女平等に関し市場関係者向けのガイダンス、トレーニング、教育を行う
  • 男女平等に関する企業内部ポリシーについて企業に働きかけ、国際的な良好事例を適用するよう促す

【参照ページ】How Stock Exchanges Can Advance Gender Equality

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