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用語集

ZEH

 ZEH(ゼッチ)とは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、1年間で消費する住宅のエネルギー量が正味(ネット)で概ねゼロ以下となる住宅のことです。すなわち、断熱性や省エネ性能向上によりできるだけエネルギーを使用せず快適な室内環境を保ち、また太陽光発電などでエネルギーを調達することで年間の第一次消費エネルギー量の収支をゼロとする住宅です。

 日本では、1973年の石油ショックをきっかけに省エネルギーの必要性に産業部門が対応してきました。その結果、石油ショック以降の日本のGDPが2.4倍であるのに対し、産業部門のエネルギー消費は10%減少。一方で、民生部門(業務部門と家庭部門)では、省エネに対する取り組みが遅れていました。そこで住宅系の建物を対象としてZEHという取り組みが始められました。ZEHと同様の考え方で非住宅系の建物を対象としたZEB(ゼブ)という取り組みもあります。

 日本では「エネルギー基本計画」(2014年4月閣議決定)により、ZEHの実現と普及目標として次の2点が掲げられています。

(1)2020年までに、標準的な新築住宅でZEHを実現
(2)2030年までに、新築住宅の平均でZEHを実現

 これに伴い、ZEHの評価方法としてZEH基準が設定されました。それは、省エネ基準を強化した「高断熱基準」を満たした上で、「設備の高効率化」で省エネ基準より20%以上の省エネであることです。これに対し、太陽光発電などでエネルギーを創出することで正味ゼロ・エネルギーを目指すというものです。

 海外でもZEHやZEBと似た考え方の取り組みがあります。例えば、米国では政策目標として、新築住宅で2020年までに、新築業務用ビルで2030年までにZEHを実現することを掲げています。また、EUでは新築住宅・新築建築物ともに2020年までに実現するよう、各加盟国に法整備を求めています。

 また、各国でZEHの定義や名称も異なります。例として、米国ではZEHの他にZERH(Zero Energy Ready Home)、英国ではZero Carbon Home、EUではPEB(Positive Energy Building)などの評価基準があります。

参考資料

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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