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【アメリカ】P&G、2015年のサステナビリティレポートを公表。2020年までにCO2排出30%削減

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 米消費財大手のP&Gは12月15日、炭素排出量の削減や社会状況の改善に向けた詳細な目標を盛り込んだ2015年度のサステナビリティ報告書を公表した。今回の報告書では、2020年までに温室効果ガス排出絶対量を30%削減するという同社の新たな気候変動目標や、再生可能エネルギー調達拡大に向けたConstellation EnergyおよびEDF REとの新たな提携、木繊維およびパーム油の責任調達に関する進捗状況などについて触れられている。

 P&Gは、消費者に愛される製品を作り続けながらも資源保全の最大化、自社工場における再生可能エネルギー100%、全ての製品およびパッケージに100%再生可能な素材またはリサイクル可能な素材を使用、消費および生産における埋め立て廃棄ゼロといったサステナビリティ目標を実現するという長期ビジョンを掲げ、環境から社会まで幅広いサステナビリティ活動に取り組んできた。

 特に気候変動対応については、科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減目標設定を推進するScience Based Targetsイニシアチブに加盟し、今年の9月に2020年までに30%削減という野心的な目標を設定するなど、消費財業界の中でも強いリーダーシップを発揮している。

 また、P&Gは同社が展開するChildren Safe Drinking Waterプログラム(清潔な水にアクセスできない子どもや家族のために80億リットル以上の水を提供するプログラム)を通じて地域社会への投資を継続するほか、世界中の人道支援組織などと協働して2020年までに150億リットルの水を提供することも公表しており、環境だけではなく社会面にいたるまでその活動は幅広い。

 P&GにてExecutive Sponsor of Sustainabilityを務めるMartin Riant氏は、「P&Gでは、我々は長きにわたって我々の環境フットプリントや我々が生活し、働くコミュニティを改善するためのイノベーションに取り組んできた。サステナビリティは我々が行う事業に統合されており、この報告書は我々がこれまで取り組んできた資源保全、環境保護、社会状況の改善に関する進捗状況についても詳細に述べている。我々は、再生可能エネルギーの使用を大幅に増加させており、気候変動対応に向けたコスト効率の高いソリューションとイノベーションに注力している企業との連携も進めている」と語る。

 消費者からのより環境・社会に配慮した製品に対するニーズが強まる中で、消費財メーカーは自社のバリューチェーン全体をより持続可能なモデルへと転換する必要性に迫られている。大量生産・大量消費という成長モデルが崩れた今、P&Gをはじめとする大手消費財メーカーに求められているのは、新たな「サステナブル・ブランド」としての存在感だ。

 2020年までに温室効果ガス排出30%削減という非常に高い目標を掲げたP&Gがこの5年間でどのようなイノベーションを生み出していくのか、今後の取り組みに期待したい。

【レポートダウンロード】English 2015 Sustainability Full Report
【参照リリース】P&G Releases 2015 Sustainability Report, Detailing Progress against 2020 Environmental and Social Goals
【企業サイト】P&G

 米消費財大手のP&Gは12月15日、炭素排出量の削減や社会状況の改善に向けた詳細な目標を盛り込んだ2015年度のサステナビリティ報告書を公表した。今回の報告書では、2020年までに温室効果ガス排出絶対量を30%削減するという同社の新たな気候変動目標や、再生可能エネルギー調達拡大に向けたConstellation EnergyおよびEDF REとの新たな提携、木繊維およびパーム油の責任調達に関する進捗状況などについて触れられている。

 P&Gは、消費者に愛される製品を作り続けながらも資源保全の最大化、自社工場における再生可能エネルギー100%、全ての製品およびパッケージに100%再生可能な素材またはリサイクル可能な素材を使用、消費および生産における埋め立て廃棄ゼロといったサステナビリティ目標を実現するという長期ビジョンを掲げ、環境から社会まで幅広いサステナビリティ活動に取り組んできた。

 特に気候変動対応については、科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減目標設定を推進するScience Based Targetsイニシアチブに加盟し、今年の9月に2020年までに30%削減という野心的な目標を設定するなど、消費財業界の中でも強いリーダーシップを発揮している。

 また、P&Gは同社が展開するChildren Safe Drinking Waterプログラム(清潔な水にアクセスできない子どもや家族のために80億リットル以上の水を提供するプログラム)を通じて地域社会への投資を継続するほか、世界中の人道支援組織などと協働して2020年までに150億リットルの水を提供することも公表しており、環境だけではなく社会面にいたるまでその活動は幅広い。

 P&GにてExecutive Sponsor of Sustainabilityを務めるMartin Riant氏は、「P&Gでは、我々は長きにわたって我々の環境フットプリントや我々が生活し、働くコミュニティを改善するためのイノベーションに取り組んできた。サステナビリティは我々が行う事業に統合されており、この報告書は我々がこれまで取り組んできた資源保全、環境保護、社会状況の改善に関する進捗状況についても詳細に述べている。我々は、再生可能エネルギーの使用を大幅に増加させており、気候変動対応に向けたコスト効率の高いソリューションとイノベーションに注力している企業との連携も進めている」と語る。

 消費者からのより環境・社会に配慮した製品に対するニーズが強まる中で、消費財メーカーは自社のバリューチェーン全体をより持続可能なモデルへと転換する必要性に迫られている。大量生産・大量消費という成長モデルが崩れた今、P&Gをはじめとする大手消費財メーカーに求められているのは、新たな「サステナブル・ブランド」としての存在感だ。

 2020年までに温室効果ガス排出30%削減という非常に高い目標を掲げたP&Gがこの5年間でどのようなイノベーションを生み出していくのか、今後の取り組みに期待したい。

【レポートダウンロード】English 2015 Sustainability Full Report
【参照リリース】P&G Releases 2015 Sustainability Report, Detailing Progress against 2020 Environmental and Social Goals
【企業サイト】P&G

 米消費財大手のP&Gは12月15日、炭素排出量の削減や社会状況の改善に向けた詳細な目標を盛り込んだ2015年度のサステナビリティ報告書を公表した。今回の報告書では、2020年までに温室効果ガス排出絶対量を30%削減するという同社の新たな気候変動目標や、再生可能エネルギー調達拡大に向けたConstellation EnergyおよびEDF REとの新たな提携、木繊維およびパーム油の責任調達に関する進捗状況などについて触れられている。

 P&Gは、消費者に愛される製品を作り続けながらも資源保全の最大化、自社工場における再生可能エネルギー100%、全ての製品およびパッケージに100%再生可能な素材またはリサイクル可能な素材を使用、消費および生産における埋め立て廃棄ゼロといったサステナビリティ目標を実現するという長期ビジョンを掲げ、環境から社会まで幅広いサステナビリティ活動に取り組んできた。

 特に気候変動対応については、科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減目標設定を推進するScience Based Targetsイニシアチブに加盟し、今年の9月に2020年までに30%削減という野心的な目標を設定するなど、消費財業界の中でも強いリーダーシップを発揮している。

 また、P&Gは同社が展開するChildren Safe Drinking Waterプログラム(清潔な水にアクセスできない子どもや家族のために80億リットル以上の水を提供するプログラム)を通じて地域社会への投資を継続するほか、世界中の人道支援組織などと協働して2020年までに150億リットルの水を提供することも公表しており、環境だけではなく社会面にいたるまでその活動は幅広い。

 P&GにてExecutive Sponsor of Sustainabilityを務めるMartin Riant氏は、「P&Gでは、我々は長きにわたって我々の環境フットプリントや我々が生活し、働くコミュニティを改善するためのイノベーションに取り組んできた。サステナビリティは我々が行う事業に統合されており、この報告書は我々がこれまで取り組んできた資源保全、環境保護、社会状況の改善に関する進捗状況についても詳細に述べている。我々は、再生可能エネルギーの使用を大幅に増加させており、気候変動対応に向けたコスト効率の高いソリューションとイノベーションに注力している企業との連携も進めている」と語る。

 消費者からのより環境・社会に配慮した製品に対するニーズが強まる中で、消費財メーカーは自社のバリューチェーン全体をより持続可能なモデルへと転換する必要性に迫られている。大量生産・大量消費という成長モデルが崩れた今、P&Gをはじめとする大手消費財メーカーに求められているのは、新たな「サステナブル・ブランド」としての存在感だ。

 2020年までに温室効果ガス排出30%削減という非常に高い目標を掲げたP&Gがこの5年間でどのようなイノベーションを生み出していくのか、今後の取り組みに期待したい。

【レポートダウンロード】English 2015 Sustainability Full Report
【参照リリース】P&G Releases 2015 Sustainability Report, Detailing Progress against 2020 Environmental and Social Goals
【企業サイト】P&G

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 米消費財大手のP&Gは12月15日、炭素排出量の削減や社会状況の改善に向けた詳細な目標を盛り込んだ2015年度のサステナビリティ報告書を公表した。今回の報告書では、2020年までに温室効果ガス排出絶対量を30%削減するという同社の新たな気候変動目標や、再生可能エネルギー調達拡大に向けたConstellation EnergyおよびEDF REとの新たな提携、木繊維およびパーム油の責任調達に関する進捗状況などについて触れられている。

 P&Gは、消費者に愛される製品を作り続けながらも資源保全の最大化、自社工場における再生可能エネルギー100%、全ての製品およびパッケージに100%再生可能な素材またはリサイクル可能な素材を使用、消費および生産における埋め立て廃棄ゼロといったサステナビリティ目標を実現するという長期ビジョンを掲げ、環境から社会まで幅広いサステナビリティ活動に取り組んできた。

 特に気候変動対応については、科学的根拠に基づく温室効果ガス排出削減目標設定を推進するScience Based Targetsイニシアチブに加盟し、今年の9月に2020年までに30%削減という野心的な目標を設定するなど、消費財業界の中でも強いリーダーシップを発揮している。

 また、P&Gは同社が展開するChildren Safe Drinking Waterプログラム(清潔な水にアクセスできない子どもや家族のために80億リットル以上の水を提供するプログラム)を通じて地域社会への投資を継続するほか、世界中の人道支援組織などと協働して2020年までに150億リットルの水を提供することも公表しており、環境だけではなく社会面にいたるまでその活動は幅広い。

 P&GにてExecutive Sponsor of Sustainabilityを務めるMartin Riant氏は、「P&Gでは、我々は長きにわたって我々の環境フットプリントや我々が生活し、働くコミュニティを改善するためのイノベーションに取り組んできた。サステナビリティは我々が行う事業に統合されており、この報告書は我々がこれまで取り組んできた資源保全、環境保護、社会状況の改善に関する進捗状況についても詳細に述べている。我々は、再生可能エネルギーの使用を大幅に増加させており、気候変動対応に向けたコスト効率の高いソリューションとイノベーションに注力している企業との連携も進めている」と語る。

 消費者からのより環境・社会に配慮した製品に対するニーズが強まる中で、消費財メーカーは自社のバリューチェーン全体をより持続可能なモデルへと転換する必要性に迫られている。大量生産・大量消費という成長モデルが崩れた今、P&Gをはじめとする大手消費財メーカーに求められているのは、新たな「サステナブル・ブランド」としての存在感だ。

 2020年までに温室効果ガス排出30%削減という非常に高い目標を掲げたP&Gがこの5年間でどのようなイノベーションを生み出していくのか、今後の取り組みに期待したい。

【レポートダウンロード】English 2015 Sustainability Full Report
【参照リリース】P&G Releases 2015 Sustainability Report, Detailing Progress against 2020 Environmental and Social Goals
【企業サイト】P&G