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【イギリス】大手スーパー、セインズベリー、CO2冷媒を用いた冷凍トラック導入

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 英国大手スーパーマーケットチェーン、セインズベリーは、近々世界で初めて二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)を活用した冷蔵・冷凍トレイラートラックを同社の物流システムに導入する。3年前から冷蔵・冷凍技術の専門企業であるCarrier Transicold社と実証実験を行っており、今回同社のサステナビリティ戦略の一環として導入を決めた。

 二酸化炭素は一般的には温室効果ガスと認識されているが、近年は高度な新技術により「冷媒」として利用することが可能になっている。一般的に冷媒に使われているフロン11、CFC11等のトリクロロフルオロメタンやアンモニア、プロパンよりは遥かに環境に悪影響を与える程度が低く、気候変動対策として今後の展開が期待されている。二酸化炭素冷媒は熱変換効率が低く、給湯器などの暖房設備では実用化されていたが、冷凍・冷房機器に用いるのは難易度が高いとされていた。今回導入されるCarrier Transicold社のトレーラーユニット「Nature Line」は、二酸化炭素冷媒を用いており、ハイドロフルオロカーボン等のフロンガスを大幅に削減することができる。

 「Nature Line」はもともと海上コンテナ用に開発されたものだが、セインズベリーは今回の実験でこれを陸上トレーラー用に改造、実証実験をクリアしたためすぐに導入を決めた。まず3ユニットを購入、最初のユニットは今年後半に到着する予定で、日々の配送に使用される。

 同社はそれ以外にも温度管理による環境対策に取り組んでいる。昨年2月には、30店舗の冷蔵・冷凍設備から排出された熱量を、一旦地下の保温室(heat chamber)に貯蔵、必要に応じてポンプで送り出して使用するシステムを採用し、同店舗の暖房は100%その熱量で賄っている。これにより消費エネルギーを30%以上削減できたという。現在はこのシステムをさらに70の店舗に拡大している。

 昨年4月には、カーレースのF1の技術を応用し、店舗の冷蔵棚で冷却された空気をできるだけ外部に出さないようにするシステムを導入した。このシステムを開発したのは、技術の実用化を専門とするWilliams Advance Engineering 社とAerofoil Energy社で、冷蔵・冷凍設備で消費するエネルギーを最大で41.5%削減できるという。それ以外にも店舗の屋根への太陽光パネル設置も展開しており、すでに全社で17万枚以上のパネルが設置済みだ。

【参照ページ】Sainsbury’s takes “seismic leap” with naturally refrigerated trucks
【参照ページ】Sainsbury’s heats stores using fridges to slash energy consumption
【参照ページ】Supermarket fridges kept cool with F1 technology

 英国大手スーパーマーケットチェーン、セインズベリーは、近々世界で初めて二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)を活用した冷蔵・冷凍トレイラートラックを同社の物流システムに導入する。3年前から冷蔵・冷凍技術の専門企業であるCarrier Transicold社と実証実験を行っており、今回同社のサステナビリティ戦略の一環として導入を決めた。

 二酸化炭素は一般的には温室効果ガスと認識されているが、近年は高度な新技術により「冷媒」として利用することが可能になっている。一般的に冷媒に使われているフロン11、CFC11等のトリクロロフルオロメタンやアンモニア、プロパンよりは遥かに環境に悪影響を与える程度が低く、気候変動対策として今後の展開が期待されている。二酸化炭素冷媒は熱変換効率が低く、給湯器などの暖房設備では実用化されていたが、冷凍・冷房機器に用いるのは難易度が高いとされていた。今回導入されるCarrier Transicold社のトレーラーユニット「Nature Line」は、二酸化炭素冷媒を用いており、ハイドロフルオロカーボン等のフロンガスを大幅に削減することができる。

 「Nature Line」はもともと海上コンテナ用に開発されたものだが、セインズベリーは今回の実験でこれを陸上トレーラー用に改造、実証実験をクリアしたためすぐに導入を決めた。まず3ユニットを購入、最初のユニットは今年後半に到着する予定で、日々の配送に使用される。

 同社はそれ以外にも温度管理による環境対策に取り組んでいる。昨年2月には、30店舗の冷蔵・冷凍設備から排出された熱量を、一旦地下の保温室(heat chamber)に貯蔵、必要に応じてポンプで送り出して使用するシステムを採用し、同店舗の暖房は100%その熱量で賄っている。これにより消費エネルギーを30%以上削減できたという。現在はこのシステムをさらに70の店舗に拡大している。

 昨年4月には、カーレースのF1の技術を応用し、店舗の冷蔵棚で冷却された空気をできるだけ外部に出さないようにするシステムを導入した。このシステムを開発したのは、技術の実用化を専門とするWilliams Advance Engineering 社とAerofoil Energy社で、冷蔵・冷凍設備で消費するエネルギーを最大で41.5%削減できるという。それ以外にも店舗の屋根への太陽光パネル設置も展開しており、すでに全社で17万枚以上のパネルが設置済みだ。

【参照ページ】Sainsbury’s takes “seismic leap” with naturally refrigerated trucks
【参照ページ】Sainsbury’s heats stores using fridges to slash energy consumption
【参照ページ】Supermarket fridges kept cool with F1 technology

 英国大手スーパーマーケットチェーン、セインズベリーは、近々世界で初めて二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)を活用した冷蔵・冷凍トレイラートラックを同社の物流システムに導入する。3年前から冷蔵・冷凍技術の専門企業であるCarrier Transicold社と実証実験を行っており、今回同社のサステナビリティ戦略の一環として導入を決めた。

 二酸化炭素は一般的には温室効果ガスと認識されているが、近年は高度な新技術により「冷媒」として利用することが可能になっている。一般的に冷媒に使われているフロン11、CFC11等のトリクロロフルオロメタンやアンモニア、プロパンよりは遥かに環境に悪影響を与える程度が低く、気候変動対策として今後の展開が期待されている。二酸化炭素冷媒は熱変換効率が低く、給湯器などの暖房設備では実用化されていたが、冷凍・冷房機器に用いるのは難易度が高いとされていた。今回導入されるCarrier Transicold社のトレーラーユニット「Nature Line」は、二酸化炭素冷媒を用いており、ハイドロフルオロカーボン等のフロンガスを大幅に削減することができる。

 「Nature Line」はもともと海上コンテナ用に開発されたものだが、セインズベリーは今回の実験でこれを陸上トレーラー用に改造、実証実験をクリアしたためすぐに導入を決めた。まず3ユニットを購入、最初のユニットは今年後半に到着する予定で、日々の配送に使用される。

 同社はそれ以外にも温度管理による環境対策に取り組んでいる。昨年2月には、30店舗の冷蔵・冷凍設備から排出された熱量を、一旦地下の保温室(heat chamber)に貯蔵、必要に応じてポンプで送り出して使用するシステムを採用し、同店舗の暖房は100%その熱量で賄っている。これにより消費エネルギーを30%以上削減できたという。現在はこのシステムをさらに70の店舗に拡大している。

 昨年4月には、カーレースのF1の技術を応用し、店舗の冷蔵棚で冷却された空気をできるだけ外部に出さないようにするシステムを導入した。このシステムを開発したのは、技術の実用化を専門とするWilliams Advance Engineering 社とAerofoil Energy社で、冷蔵・冷凍設備で消費するエネルギーを最大で41.5%削減できるという。それ以外にも店舗の屋根への太陽光パネル設置も展開しており、すでに全社で17万枚以上のパネルが設置済みだ。

【参照ページ】Sainsbury’s takes “seismic leap” with naturally refrigerated trucks
【参照ページ】Sainsbury’s heats stores using fridges to slash energy consumption
【参照ページ】Supermarket fridges kept cool with F1 technology

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 英国大手スーパーマーケットチェーン、セインズベリーは、近々世界で初めて二酸化炭素冷媒(CO2冷媒)を活用した冷蔵・冷凍トレイラートラックを同社の物流システムに導入する。3年前から冷蔵・冷凍技術の専門企業であるCarrier Transicold社と実証実験を行っており、今回同社のサステナビリティ戦略の一環として導入を決めた。

 二酸化炭素は一般的には温室効果ガスと認識されているが、近年は高度な新技術により「冷媒」として利用することが可能になっている。一般的に冷媒に使われているフロン11、CFC11等のトリクロロフルオロメタンやアンモニア、プロパンよりは遥かに環境に悪影響を与える程度が低く、気候変動対策として今後の展開が期待されている。二酸化炭素冷媒は熱変換効率が低く、給湯器などの暖房設備では実用化されていたが、冷凍・冷房機器に用いるのは難易度が高いとされていた。今回導入されるCarrier Transicold社のトレーラーユニット「Nature Line」は、二酸化炭素冷媒を用いており、ハイドロフルオロカーボン等のフロンガスを大幅に削減することができる。

 「Nature Line」はもともと海上コンテナ用に開発されたものだが、セインズベリーは今回の実験でこれを陸上トレーラー用に改造、実証実験をクリアしたためすぐに導入を決めた。まず3ユニットを購入、最初のユニットは今年後半に到着する予定で、日々の配送に使用される。

 同社はそれ以外にも温度管理による環境対策に取り組んでいる。昨年2月には、30店舗の冷蔵・冷凍設備から排出された熱量を、一旦地下の保温室(heat chamber)に貯蔵、必要に応じてポンプで送り出して使用するシステムを採用し、同店舗の暖房は100%その熱量で賄っている。これにより消費エネルギーを30%以上削減できたという。現在はこのシステムをさらに70の店舗に拡大している。

 昨年4月には、カーレースのF1の技術を応用し、店舗の冷蔵棚で冷却された空気をできるだけ外部に出さないようにするシステムを導入した。このシステムを開発したのは、技術の実用化を専門とするWilliams Advance Engineering 社とAerofoil Energy社で、冷蔵・冷凍設備で消費するエネルギーを最大で41.5%削減できるという。それ以外にも店舗の屋根への太陽光パネル設置も展開しており、すでに全社で17万枚以上のパネルが設置済みだ。

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