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【ノルウェー】NBIM、公的年金GPFGの2017年パフォーマンス発表。倫理的除外のリターン影響も開示

 ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)は3月6日、2017年の運用パフォーマンスを報告。GPFGは、同基金を所管するノルウェー財務省の意向により、投資対象からの「倫理的除外(Ethical Exclusion)」方針を2004年に策定した。同報告書には、倫理的除外のパフォーマンス影響も記載されている。GPFGは世界最大の政府系投資ファンド。

 GPFGの投資除外選定は、「商品軸」と「規範軸」の2つに分かれる。商品軸では、問題性のある兵器、たばこ、石炭関連(一般炭及び石炭火力発電)の3つ。規範軸では、深刻な人権侵害、戦争や紛争下での深刻な個人の権利侵害、深刻な環境破壊、腐敗、他の深刻な倫理違反の5つに分類される。除外指定は、GPFGの倫理委員会からの提案を受けノルウェー銀行理事会で決定する。倫理委員会は、ノルウェー銀行が選んだ候補者の中からノルウェー財務大臣が選定し、GPFGの投資対象ガイドラインを策定している。石炭関連除外と、深刻な環境破壊除外に二酸化炭素排出量要素を含める決定は、2016年2月になされた。

 投資除外によりリターンが向上したのは、たばこ除外(0.13%アップ)、石炭関連除外(0.04%アップ)。一方、リターンが低下したのは、問題性のある兵器除外(0.18%ダウン)、人権侵害除外(0.04%ダウン)、深刻な環境破壊除外(0.04%ダウン)。各々除外されている企業数は、問題性のある兵器19社、たばこ17社、石炭関連62社、深刻な人権侵害2社、戦争や紛争下での深刻な個人の権利侵害1社、深刻な環境破壊19社、腐敗1社、他の深刻な倫理違反4社。

 また、GPFGが「倫理的除外」を開始してから過去12年間の累積リターン影響では、1.6%アップ。



【参照ページ】EXTENDED INFORMATION ON RETURN AND RISK

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 ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)は3月6日、2017年の運用パフォーマンスを報告。GPFGは、同基金を所管するノルウェー財務省の意向により、投資対象からの「倫理的除外(Ethical Exclusion)」方針を2004年に策定した。同報告書には、倫理的除外のパフォーマンス影響も記載されている。GPFGは世界最大の政府系投資ファンド。

 GPFGの投資除外選定は、「商品軸」と「規範軸」の2つに分かれる。商品軸では、問題性のある兵器、たばこ、石炭関連(一般炭及び石炭火力発電)の3つ。規範軸では、深刻な人権侵害、戦争や紛争下での深刻な個人の権利侵害、深刻な環境破壊、腐敗、他の深刻な倫理違反の5つに分類される。除外指定は、GPFGの倫理委員会からの提案を受けノルウェー銀行理事会で決定する。倫理委員会は、ノルウェー銀行が選んだ候補者の中からノルウェー財務大臣が選定し、GPFGの投資対象ガイドラインを策定している。石炭関連除外と、深刻な環境破壊除外に二酸化炭素排出量要素を含める決定は、2016年2月になされた。

 投資除外によりリターンが向上したのは

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 ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)は3月6日、2017年の運用パフォーマンスを報告。GPFGは、同基金を所管するノルウェー財務省の意向により、投資対象からの「倫理的除外(Ethical Exclusion)」方針を2004年に策定した。同報告書には、倫理的除外のパフォーマンス影響も記載されている。GPFGは世界最大の政府系投資ファンド。

 GPFGの投資除外選定は、「商品軸」と「規範軸」の2つに分かれる。商品軸では、問題性のある兵器、たばこ、石炭関連(一般炭及び石炭火力発電)の3つ。規範軸では、深刻な人権侵害、戦争や紛争下での深刻な個人の権利侵害、深刻な環境破壊、腐敗、他の深刻な倫理違反の5つに分類される。除外指定は、GPFGの倫理委員会からの提案を受けノルウェー銀行理事会で決定する。倫理委員会は、ノルウェー銀行が選んだ候補者の中からノルウェー財務大臣が選定し、GPFGの投資対象ガイドラインを策定している。石炭関連除外と、深刻な環境破壊除外に二酸化炭素排出量要素を含める決定は、2016年2月になされた。

 投資除外によりリターンが向上したのは

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 ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)は3月6日、2017年の運用パフォーマンスを報告。GPFGは、同基金を所管するノルウェー財務省の意向により、投資対象からの「倫理的除外(Ethical Exclusion)」方針を2004年に策定した。同報告書には、倫理的除外のパフォーマンス影響も記載されている。GPFGは世界最大の政府系投資ファンド。

 GPFGの投資除外選定は、「商品軸」と「規範軸」の2つに分かれる。商品軸では、問題性のある兵器、たばこ、石炭関連(一般炭及び石炭火力発電)の3つ。規範軸では、深刻な人権侵害、戦争や紛争下での深刻な個人の権利侵害、深刻な環境破壊、腐敗、他の深刻な倫理違反の5つに分類される。除外指定は、GPFGの倫理委員会からの提案を受けノルウェー銀行理事会で決定する。倫理委員会は、ノルウェー銀行が選んだ候補者の中からノルウェー財務大臣が選定し、GPFGの投資対象ガイドラインを策定している。石炭関連除外と、深刻な環境破壊除外に二酸化炭素排出量要素を含める決定は、2016年2月になされた。

 投資除外によりリターンが向上したのは、たばこ除外(0.13%アップ)、石炭関連除外(0.04%アップ)。一方、リターンが低下したのは、問題性のある兵器除外(0.18%ダウン)、人権侵害除外(0.04%ダウン)、深刻な環境破壊除外(0.04%ダウン)。各々除外されている企業数は、問題性のある兵器19社、たばこ17社、石炭関連62社、深刻な人権侵害2社、戦争や紛争下での深刻な個人の権利侵害1社、深刻な環境破壊19社、腐敗1社、他の深刻な倫理違反4社。

 また、GPFGが「倫理的除外」を開始してから過去12年間の累積リターン影響では、1.6%アップ。



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