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【国際】カールスバーグ、製品カーボンフットプリント2015年比16%減。2017年設定の目標達成

 飲料世界大手デンマークのカールスバーグは9月13日、主力のビール製品で、製品カーボンフットプリントが2022年に2015年比で16%削減することに成功したと発表した。同社は2017年に2022年までに2015年比16%減の中長期目標を掲げており、見事に達成した。

 同社は2016年、英カーボン・トラストからの助言を受け、スコープ3削減を本格開始。2017年には2022年目標として、製品カーボンフットプリントを2015年比15%減、スコープ3での削減協働企業30社を目標に設定していた。さらに2030年までに製品カーボンフットプリント2015年比30%減も打ち出していた。スコープ1と2では、2030年までにカーボンニュートラルを達成するとともに、醸造所での排出量50%減、再生可能エネルギー電力調達率100%、石炭消費量ゼロ、低炭素冷媒100%も掲げていた。

 2022年時点での同社ビールのカーボンフットプリントは、生産量1hl当たり50kgで、2015年の60kgから16%減少。製麦工程での低炭素プロセス導入、醸造所での石炭使用の廃止。容器・包装リサイクル、輸送の電化、外食店舗の冷蔵庫での省エネ等が功を奏したという。同社のスコープ3を含めた排出量の総量でも、2015年からやや減少し、年間550万tとなった。その他の2022年目標もほぼ全て達成した。

 同社のバリューチェーン全体の排出量の内訳は、農業・作物加工が23%、醸造が10%、パッケージ生産・加工・充填が47%、輸送が10%、店舗での冷蔵が10%。2015年からの削減では、農業・作物加工で17%、醸造で41%、パッケージ生産・加工・充填で8%、輸送で4%、店舗冷蔵で19%削減できた。地域別では、アジアでは21%減、西欧では17%減、中東欧では12%減だった。

 同社はすでに2022年、新たなESG戦略「Together Towards ZERO and Beyond(TTZAB)」を発表し、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル目標を設定。他にも、水、責任ある飲酒、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)、人権、地域コミュニティエンゲージメント等でも目標を設定している。

【参考】【国際】カールスバーグ、スコープ3含む2040年カーボンニュートラルやリジェネラティブ農業100%等発表(2022年8月19日)

【参照ページ】Carlsberg delivers on commitments to cut value chain emissions

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 飲料世界大手デンマークのカールスバーグは9月13日、主力のビール製品で、製品カーボンフットプリントが2022年に2015年比で16%削減することに成功したと発表した。同社は2017年に2022年までに2015年比16%減の中長期目標を掲げており、見事に達成した。

 同社は2016年、

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 飲料世界大手デンマークのカールスバーグは9月13日、主力のビール製品で、製品カーボンフットプリントが2022年に2015年比で16%削減することに成功したと発表した。同社は2017年に2022年までに2015年比16%減の中長期目標を掲げており、見事に達成した。

 同社は2016年、

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 飲料世界大手デンマークのカールスバーグは9月13日、主力のビール製品で、製品カーボンフットプリントが2022年に2015年比で16%削減することに成功したと発表した。同社は2017年に2022年までに2015年比16%減の中長期目標を掲げており、見事に達成した。

 同社は2016年、英カーボン・トラストからの助言を受け、スコープ3削減を本格開始。2017年には2022年目標として、製品カーボンフットプリントを2015年比15%減、スコープ3での削減協働企業30社を目標に設定していた。さらに2030年までに製品カーボンフットプリント2015年比30%減も打ち出していた。スコープ1と2では、2030年までにカーボンニュートラルを達成するとともに、醸造所での排出量50%減、再生可能エネルギー電力調達率100%、石炭消費量ゼロ、低炭素冷媒100%も掲げていた。

 2022年時点での同社ビールのカーボンフットプリントは、生産量1hl当たり50kgで、2015年の60kgから16%減少。製麦工程での低炭素プロセス導入、醸造所での石炭使用の廃止。容器・包装リサイクル、輸送の電化、外食店舗の冷蔵庫での省エネ等が功を奏したという。同社のスコープ3を含めた排出量の総量でも、2015年からやや減少し、年間550万tとなった。その他の2022年目標もほぼ全て達成した。

 同社のバリューチェーン全体の排出量の内訳は、農業・作物加工が23%、醸造が10%、パッケージ生産・加工・充填が47%、輸送が10%、店舗での冷蔵が10%。2015年からの削減では、農業・作物加工で17%、醸造で41%、パッケージ生産・加工・充填で8%、輸送で4%、店舗冷蔵で19%削減できた。地域別では、アジアでは21%減、西欧では17%減、中東欧では12%減だった。

 同社はすでに2022年、新たなESG戦略「Together Towards ZERO and Beyond(TTZAB)」を発表し、2040年までにスコープ3を含むバリューチェーン全体でのカーボンニュートラル目標を設定。他にも、水、責任ある飲酒、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)、人権、地域コミュニティエンゲージメント等でも目標を設定している。

【参考】【国際】カールスバーグ、スコープ3含む2040年カーボンニュートラルやリジェネラティブ農業100%等発表(2022年8月19日)

【参照ページ】Carlsberg delivers on commitments to cut value chain emissions

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