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【国際】Ceres、2014年の世界における気候変動への取り組みを総括

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2014年は世界の気候変動対策においていくつかの明るい兆しが見られる年となった。サステナビリティ分野の国際アドボカシーNGO、Ceresが2014年の世界全体の取り組みを総括している。

Ceresは2014年の初めに化石燃料への投資抑制とクリーンエネルギーへの投資拡大という2つの目的を掲げてClean Trillionキャンペーンを開始し、企業や政府などに対して様々な働きかけを行ってきた。結果として2014年に世界は気候変動対策の分野においてどのような成果が生まれたのだろうか?

Ceresは、2015年はさらに大胆な取り組みが求められるとしつつ、2014年の業績として下記の3点を挙げている。

クリーンエネルギー投資の拡大

先日BNEF(Bloomberg New Energy Finance)が公表したデータによると、2014年の世界におけるクリーンエネルギー投資額は16%伸び、3100億ドルに達したことが明らかになった。(※詳細は「【国際】2014年のクリーンエネルギー投資額、予想を上回る回復」を参照。)

グリーンボンドの拡大

同じくBNEFのデータによると、クリーンエネルギー投資の拡大だけではなくグリーンボンドの販売額も2014年に過去最高となる380億USドルに到達し、2013年の合計額150億ドルから2.5倍に拡大したという。Ceresは、世界全体で80兆USドルある債券市場の力を活用することはClean Trillionキャンペーンの目標を達成する上で重要な鍵を握るとし、このグリーンボンド市場の拡大を非常に喜ばしいことだとしている。

政府によるリーダーシップの発揮

3つ目としてCeresが挙げているのは、2014年は各国の政府が気候変動対策においてリーダーシップを発揮し始めた点だ。特に11月に世界の二大温室効果ガス排出国である米国、中国がそれぞれ2025年、2030年に向けてCO2排出量削減に取り組むことを宣言した点を挙げている。(※詳細は「【国際】アメリカと中国、温室効果ガス削減目標で合意」を参照。)

また、12月に開催された国連気候変動リマ会議においては、全ての参加国がCO2排出削減へ同意を示し、今年12月のパリ気候変動会議に向けて本格的に計画を練り出した点も挙げている。

このように、2014年は世界の気候変動対策において大きな前進が見られたものの、現状の取り組みの規模とスピードは、加速し続ける気候変動を食い止めるには未だ不十分なのも実情だ。

IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)の調査によれば、地球温暖化を2℃以内に留めるためには2015年までに少なくともあと44兆USドルのクリーンエネルギー投資が必要だという。これは、平均すると2050年までの今後35年間で年間1兆USドル以上ずつ増やす必要がある計算になる。

この現状と目標のギャップ解消に向け、Ceresは引き続きClean Trillionキャンペーンを通じて投資家や企業、政治家らに対し、クリーンエネルギー投資において更なるリーダーシップを発揮するように働きかけていく予定だ。Ceresは2014年に世界が遂げた進歩は、2015年のクリーンエネルギーへのさらなる投資拡大へ向けて非常に大きなはずみとなったことには希望が持てるとしている。

【団体サイト】Ceres

2014年は世界の気候変動対策においていくつかの明るい兆しが見られる年となった。サステナビリティ分野の国際アドボカシーNGO、Ceresが2014年の世界全体の取り組みを総括している。

Ceresは2014年の初めに化石燃料への投資抑制とクリーンエネルギーへの投資拡大という2つの目的を掲げてClean Trillionキャンペーンを開始し、企業や政府などに対して様々な働きかけを行ってきた。結果として2014年に世界は気候変動対策の分野においてどのような成果が生まれたのだろうか?

Ceresは、2015年はさらに大胆な取り組みが求められるとしつつ、2014年の業績として下記の3点を挙げている。

クリーンエネルギー投資の拡大

先日BNEF(Bloomberg New Energy Finance)が公表したデータによると、2014年の世界におけるクリーンエネルギー投資額は16%伸び、3100億ドルに達したことが明らかになった。(※詳細は「【国際】2014年のクリーンエネルギー投資額、予想を上回る回復」を参照。)

グリーンボンドの拡大

同じくBNEFのデータによると、クリーンエネルギー投資の拡大だけではなくグリーンボンドの販売額も2014年に過去最高となる380億USドルに到達し、2013年の合計額150億ドルから2.5倍に拡大したという。Ceresは、世界全体で80兆USドルある債券市場の力を活用することはClean Trillionキャンペーンの目標を達成する上で重要な鍵を握るとし、このグリーンボンド市場の拡大を非常に喜ばしいことだとしている。

政府によるリーダーシップの発揮

3つ目としてCeresが挙げているのは、2014年は各国の政府が気候変動対策においてリーダーシップを発揮し始めた点だ。特に11月に世界の二大温室効果ガス排出国である米国、中国がそれぞれ2025年、2030年に向けてCO2排出量削減に取り組むことを宣言した点を挙げている。(※詳細は「【国際】アメリカと中国、温室効果ガス削減目標で合意」を参照。)

また、12月に開催された国連気候変動リマ会議においては、全ての参加国がCO2排出削減へ同意を示し、今年12月のパリ気候変動会議に向けて本格的に計画を練り出した点も挙げている。

このように、2014年は世界の気候変動対策において大きな前進が見られたものの、現状の取り組みの規模とスピードは、加速し続ける気候変動を食い止めるには未だ不十分なのも実情だ。

IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)の調査によれば、地球温暖化を2℃以内に留めるためには2015年までに少なくともあと44兆USドルのクリーンエネルギー投資が必要だという。これは、平均すると2050年までの今後35年間で年間1兆USドル以上ずつ増やす必要がある計算になる。

この現状と目標のギャップ解消に向け、Ceresは引き続きClean Trillionキャンペーンを通じて投資家や企業、政治家らに対し、クリーンエネルギー投資において更なるリーダーシップを発揮するように働きかけていく予定だ。Ceresは2014年に世界が遂げた進歩は、2015年のクリーンエネルギーへのさらなる投資拡大へ向けて非常に大きなはずみとなったことには希望が持てるとしている。

【団体サイト】Ceres

2014年は世界の気候変動対策においていくつかの明るい兆しが見られる年となった。サステナビリティ分野の国際アドボカシーNGO、Ceresが2014年の世界全体の取り組みを総括している。

Ceresは2014年の初めに化石燃料への投資抑制とクリーンエネルギーへの投資拡大という2つの目的を掲げてClean Trillionキャンペーンを開始し、企業や政府などに対して様々な働きかけを行ってきた。結果として2014年に世界は気候変動対策の分野においてどのような成果が生まれたのだろうか?

Ceresは、2015年はさらに大胆な取り組みが求められるとしつつ、2014年の業績として下記の3点を挙げている。

クリーンエネルギー投資の拡大

先日BNEF(Bloomberg New Energy Finance)が公表したデータによると、2014年の世界におけるクリーンエネルギー投資額は16%伸び、3100億ドルに達したことが明らかになった。(※詳細は「【国際】2014年のクリーンエネルギー投資額、予想を上回る回復」を参照。)

グリーンボンドの拡大

同じくBNEFのデータによると、クリーンエネルギー投資の拡大だけではなくグリーンボンドの販売額も2014年に過去最高となる380億USドルに到達し、2013年の合計額150億ドルから2.5倍に拡大したという。Ceresは、世界全体で80兆USドルある債券市場の力を活用することはClean Trillionキャンペーンの目標を達成する上で重要な鍵を握るとし、このグリーンボンド市場の拡大を非常に喜ばしいことだとしている。

政府によるリーダーシップの発揮

3つ目としてCeresが挙げているのは、2014年は各国の政府が気候変動対策においてリーダーシップを発揮し始めた点だ。特に11月に世界の二大温室効果ガス排出国である米国、中国がそれぞれ2025年、2030年に向けてCO2排出量削減に取り組むことを宣言した点を挙げている。(※詳細は「【国際】アメリカと中国、温室効果ガス削減目標で合意」を参照。)

また、12月に開催された国連気候変動リマ会議においては、全ての参加国がCO2排出削減へ同意を示し、今年12月のパリ気候変動会議に向けて本格的に計画を練り出した点も挙げている。

このように、2014年は世界の気候変動対策において大きな前進が見られたものの、現状の取り組みの規模とスピードは、加速し続ける気候変動を食い止めるには未だ不十分なのも実情だ。

IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)の調査によれば、地球温暖化を2℃以内に留めるためには2015年までに少なくともあと44兆USドルのクリーンエネルギー投資が必要だという。これは、平均すると2050年までの今後35年間で年間1兆USドル以上ずつ増やす必要がある計算になる。

この現状と目標のギャップ解消に向け、Ceresは引き続きClean Trillionキャンペーンを通じて投資家や企業、政治家らに対し、クリーンエネルギー投資において更なるリーダーシップを発揮するように働きかけていく予定だ。Ceresは2014年に世界が遂げた進歩は、2015年のクリーンエネルギーへのさらなる投資拡大へ向けて非常に大きなはずみとなったことには希望が持てるとしている。

【団体サイト】Ceres

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2014年は世界の気候変動対策においていくつかの明るい兆しが見られる年となった。サステナビリティ分野の国際アドボカシーNGO、Ceresが2014年の世界全体の取り組みを総括している。

Ceresは2014年の初めに化石燃料への投資抑制とクリーンエネルギーへの投資拡大という2つの目的を掲げてClean Trillionキャンペーンを開始し、企業や政府などに対して様々な働きかけを行ってきた。結果として2014年に世界は気候変動対策の分野においてどのような成果が生まれたのだろうか?

Ceresは、2015年はさらに大胆な取り組みが求められるとしつつ、2014年の業績として下記の3点を挙げている。

クリーンエネルギー投資の拡大

先日BNEF(Bloomberg New Energy Finance)が公表したデータによると、2014年の世界におけるクリーンエネルギー投資額は16%伸び、3100億ドルに達したことが明らかになった。(※詳細は「【国際】2014年のクリーンエネルギー投資額、予想を上回る回復」を参照。)

グリーンボンドの拡大

同じくBNEFのデータによると、クリーンエネルギー投資の拡大だけではなくグリーンボンドの販売額も2014年に過去最高となる380億USドルに到達し、2013年の合計額150億ドルから2.5倍に拡大したという。Ceresは、世界全体で80兆USドルある債券市場の力を活用することはClean Trillionキャンペーンの目標を達成する上で重要な鍵を握るとし、このグリーンボンド市場の拡大を非常に喜ばしいことだとしている。

政府によるリーダーシップの発揮

3つ目としてCeresが挙げているのは、2014年は各国の政府が気候変動対策においてリーダーシップを発揮し始めた点だ。特に11月に世界の二大温室効果ガス排出国である米国、中国がそれぞれ2025年、2030年に向けてCO2排出量削減に取り組むことを宣言した点を挙げている。(※詳細は「【国際】アメリカと中国、温室効果ガス削減目標で合意」を参照。)

また、12月に開催された国連気候変動リマ会議においては、全ての参加国がCO2排出削減へ同意を示し、今年12月のパリ気候変動会議に向けて本格的に計画を練り出した点も挙げている。

このように、2014年は世界の気候変動対策において大きな前進が見られたものの、現状の取り組みの規模とスピードは、加速し続ける気候変動を食い止めるには未だ不十分なのも実情だ。

IEA(International Energy Agency:国際エネルギー機関)の調査によれば、地球温暖化を2℃以内に留めるためには2015年までに少なくともあと44兆USドルのクリーンエネルギー投資が必要だという。これは、平均すると2050年までの今後35年間で年間1兆USドル以上ずつ増やす必要がある計算になる。

この現状と目標のギャップ解消に向け、Ceresは引き続きClean Trillionキャンペーンを通じて投資家や企業、政治家らに対し、クリーンエネルギー投資において更なるリーダーシップを発揮するように働きかけていく予定だ。Ceresは2014年に世界が遂げた進歩は、2015年のクリーンエネルギーへのさらなる投資拡大へ向けて非常に大きなはずみとなったことには希望が持てるとしている。

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