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【日本】経済産業省、第1回メガソーラー入札結果発表。最安値17.2円/kWh

 経済産業省は11月21日、2,000kW以上の大型非住宅用太陽光発電(メガソーラー)の2017年度第1回入札結果を公表した。再生可能エネルギーの固定価格買取制度では従来、政府が決める一律の固定価格での買取がなされていたが、増加するメガソーラーに関しては今年から入札制度が導入され、売電希望価格が安い案件から電力を買い取る仕組みに転換した。今回は8社が落札し、売電価格の最安値は1kWh当たり17.2円だった。

【参考】【日本】経済産業省、2017年度のFIT買取価格を発表。地熱、洋上風力、超小型水力以外は総じて低下(2017年3月29日)

 経済産業省は、2017年度と2018年度(7月、12月予定)の2年間で合計3回の入札を試行的に実施。募集電力容量は第1回か第3回までの合計で1から1.5GWとしている。そして、今回実施された2017年度第1回入札では、募集電力容量が500MWに、買取上限額1kWh当たり21円に設定された。それに対し、入札参加資格の審査のために提出された事業計画数は29件(合計489.840kW)と全ての案件が入札に参加すれば募集要領とほぼ同等だったが、実際に入札したのはわずか9件(141.366kW)に留まった。結果、9件は全て落札された。背景には多くの企業が買取上限額以下の金額を提示できず、入札に参加しなかったためと見られている。入札に参加しない場合は、次回以降にあらためて参加するか、FIT制度を用いずに売電または自家消費することになる。

 指定入札機関の一般社団法人低炭素投資促進機構の発表によると、9件の落札者と入札価格は、

落札企業 入札価格 設備容量(kW)
HINA 17.20 7,260
カナディアン・ソーラー・プロジェクト 17.97 15,400
自然電力 18.97 18,000
自然電力 19.39 10,500
QソーラーB 19.50 12,000
X-Elio17 19.95 30,000
ハンファエナジージャパン 20.49 30,006
ロイヤルリース 21.00 5,600
新日邦 21.00 12,600

 
 最安価格を提示したのは千葉県のHINA。しかし目立つのは海外勢。太陽光世界大手カナディアン・ソーラー・プロジェクトの案件1件、韓国ハンファQセルズの案件が2件入っている。太陽光パネルの価格は海外で大きく下がっており、大手太陽光パネルメーカーが競争優位性を持つ。再生可能エネルギー世界大手独juwi(ユーイ)と提携している福岡県の自然電力も2件落札した。落札企業は、入札価格で売電することになる。調達期間は20年間。


※価格は税引き
(出所)株式会社ニューラル

 固定価格買取制度(FIT)が導入された時点の買取価格40円に比べ、今回の入札で買取価格はほぼ半減したことになる。それでもドイツ、フランス、オランダの買取価格は10円前後、英国でも約15円という状況と比較すると、依然として日本のメガソーラーの買取価格は高いことになる。それでも今回、多くのメガソーラー事業者が入札を見送らざるをえなかった背景には、太陽光発電の建設工事費用が高すぎることが指摘されている。


(出所)経済産業省

 来年に実施される入札募集は第2回が6月、第3回が12月に開始される予定。買取上限額は今回の入札結果を考慮し引き下げられる見込み。

【参照ページ】第1回入札(平成29年度)の結果について

 経済産業省は11月21日、2,000kW以上の大型非住宅用太陽光発電(メガソーラー)の2017年度第1回入札結果を公表した。再生可能エネルギーの固定価格買取制度では従来、政府が決める一律の固定価格での買取がなされていたが、増加するメガソーラーに関しては今年から入札制度が導入され、売電希望価格が安い案件から電力を買い取る仕組みに転換した。今回は8社が落札し、売電価格の最安値は1kWh当たり17.2円だった。

【参考】【日本】経済産業省、2017年度のFIT買取価格を発表。地熱、洋上風力、超小型水力以外は総じて低下(2017年3月29日)

 経済産業省は、2017年度と2018年度(7月、12月予定)の2年間で合計3回の入札を試行的に実施。募集電力容量は第1回か第3回までの合計で1から1.5GWとしている。そして、今回実施された2017年度第1回入札では、募集電力容量が500MWに、買取上限額1kWh当たり21円に設定された。それに対し、入札参加資格の審査のために提出された事業計画数は29件(合計489.840kW)と全ての案件が入札に参加すれば募集要領とほぼ同等だったが、実際に入札したのはわずか9件(141.366kW)に留まった。結果、9件は全て落札された。背景には多くの企業が買取上限額以下の金額を提示できず、入札に参加しなかったためと見られている。入札に参加しない場合は、次回以降にあらためて参加するか、FIT制度を用いずに売電または自家消費することになる。

 指定入札機関の一般社団法人低炭素投資促進機構の発表によると、9件の落札者と入札価格は、

落札企業 入札価格 設備容量(kW)
HINA 17.20 7,260
カナディアン・ソーラー・プロジェクト 17.97 15,400
自然電力 18.97 18,000
自然電力 19.39 10,500
QソーラーB 19.50 12,000
X-Elio17 19.95 30,000
ハンファエナジージャパン 20.49 30,006
ロイヤルリース 21.00 5,600
新日邦 21.00 12,600

 
 最安価格を提示したのは千葉県のHINA。しかし目立つのは海外勢。太陽光世界大手カナディアン・ソーラー・プロジェクトの案件1件、韓国ハンファQセルズの案件が2件入っている。太陽光パネルの価格は海外で大きく下がっており、大手太陽光パネルメーカーが競争優位性を持つ。再生可能エネルギー世界大手独juwi(ユーイ)と提携している福岡県の自然電力も2件落札した。落札企業は、入札価格で売電することになる。調達期間は20年間。


※価格は税引き
(出所)株式会社ニューラル

 固定価格買取制度(FIT)が導入された時点の買取価格40円に比べ、今回の入札で買取価格はほぼ半減したことになる。それでもドイツ、フランス、オランダの買取価格は10円前後、英国でも約15円という状況と比較すると、依然として日本のメガソーラーの買取価格は高いことになる。それでも今回、多くのメガソーラー事業者が入札を見送らざるをえなかった背景には、太陽光発電の建設工事費用が高すぎることが指摘されている。


(出所)経済産業省

 来年に実施される入札募集は第2回が6月、第3回が12月に開始される予定。買取上限額は今回の入札結果を考慮し引き下げられる見込み。

【参照ページ】第1回入札(平成29年度)の結果について

 経済産業省は11月21日、2,000kW以上の大型非住宅用太陽光発電(メガソーラー)の2017年度第1回入札結果を公表した。再生可能エネルギーの固定価格買取制度では従来、政府が決める一律の固定価格での買取がなされていたが、増加するメガソーラーに関しては今年から入札制度が導入され、売電希望価格が安い案件から電力を買い取る仕組みに転換した。今回は8社が落札し、売電価格の最安値は1kWh当たり17.2円だった。

【参考】【日本】経済産業省、2017年度のFIT買取価格を発表。地熱、洋上風力、超小型水力以外は総じて低下(2017年3月29日)

 経済産業省は、2017年度と2018年度(7月、12月予定)の2年間で合計3回の入札を試行的に実施。募集電力容量は第1回か第3回までの合計で1から1.5GWとしている。そして、今回実施された2017年度第1回入札では、募集電力容量が500MWに、買取上限額1kWh当たり21円に設定された。それに対し、入札参加資格の審査のために提出された事業計画数は29件(合計489.840kW)と全ての案件が入札に参加すれば募集要領とほぼ同等だったが、実際に入札したのはわずか9件(141.366kW)に留まった。結果、9件は全て落札された。背景には多くの企業が買取上限額以下の金額を提示できず、入札に参加しなかったためと見られている。入札に参加しない場合は、次回以降にあらためて参加するか、FIT制度を用いずに売電または自家消費することになる。

 指定入札機関の一般社団法人低炭素投資促進機構の発表によると、9件の落札者と入札価格は、

落札企業 入札価格 設備容量(kW)
HINA 17.20 7,260
カナディアン・ソーラー・プロジェクト 17.97 15,400
自然電力 18.97 18,000
自然電力 19.39 10,500
QソーラーB 19.50 12,000
X-Elio17 19.95 30,000
ハンファエナジージャパン 20.49 30,006
ロイヤルリース 21.00 5,600
新日邦 21.00 12,600

 
 最安価格を提示したのは千葉県のHINA。しかし目立つのは海外勢。太陽光世界大手カナディアン・ソーラー・プロジェクトの案件1件、韓国ハンファQセルズの案件が2件入っている。太陽光パネルの価格は海外で大きく下がっており、大手太陽光パネルメーカーが競争優位性を持つ。再生可能エネルギー世界大手独juwi(ユーイ)と提携している福岡県の自然電力も2件落札した。落札企業は、入札価格で売電することになる。調達期間は20年間。


※価格は税引き
(出所)株式会社ニューラル

 固定価格買取制度(FIT)が導入された時点の買取価格40円に比べ、今回の入札で買取価格はほぼ半減したことになる。それでもドイツ、フランス、オランダの買取価格は10円前後、英国でも約15円という状況と比較すると、依然として日本のメガソーラーの買取価格は高いことになる。それでも今回、多くのメガソーラー事業者が入札を見送らざるをえなかった背景には、太陽光発電の建設工事費用が高すぎることが指摘されている。


(出所)経済産業省

 来年に実施される入札募集は第2回が6月、第3回が12月に開始される予定。買取上限額は今回の入札結果を考慮し引き下げられる見込み。

【参照ページ】第1回入札(平成29年度)の結果について

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 経済産業省は11月21日、2,000kW以上の大型非住宅用太陽光発電(メガソーラー)の2017年度第1回入札結果を公表した。再生可能エネルギーの固定価格買取制度では従来、政府が決める一律の固定価格での買取がなされていたが、増加するメガソーラーに関しては今年から入札制度が導入され、売電希望価格が安い案件から電力を買い取る仕組みに転換した。今回は8社が落札し、売電価格の最安値は1kWh当たり17.2円だった。

【参考】【日本】経済産業省、2017年度のFIT買取価格を発表。地熱、洋上風力、超小型水力以外は総じて低下(2017年3月29日)

 経済産業省は、2017年度と2018年度(7月、12月予定)の2年間で合計3回の入札を試行的に実施。募集電力容量は第1回か第3回までの合計で1から1.5GWとしている。そして、今回実施された2017年度第1回入札では、募集電力容量が500MWに、買取上限額1kWh当たり21円に設定された。それに対し、入札参加資格の審査のために提出された事業計画数は29件(合計489.840kW)と全ての案件が入札に参加すれば募集要領とほぼ同等だったが、実際に入札したのはわずか9件(141.366kW)に留まった。結果、9件は全て落札された。背景には多くの企業が買取上限額以下の金額を提示できず、入札に参加しなかったためと見られている。入札に参加しない場合は、次回以降にあらためて参加するか、FIT制度を用いずに売電または自家消費することになる。

 指定入札機関の一般社団法人低炭素投資促進機構の発表によると、9件の落札者と入札価格は、

落札企業 入札価格 設備容量(kW)
HINA 17.20 7,260
カナディアン・ソーラー・プロジェクト 17.97 15,400
自然電力 18.97 18,000
自然電力 19.39 10,500
QソーラーB 19.50 12,000
X-Elio17 19.95 30,000
ハンファエナジージャパン 20.49 30,006
ロイヤルリース 21.00 5,600
新日邦 21.00 12,600

 
 最安価格を提示したのは千葉県のHINA。しかし目立つのは海外勢。太陽光世界大手カナディアン・ソーラー・プロジェクトの案件1件、韓国ハンファQセルズの案件が2件入っている。太陽光パネルの価格は海外で大きく下がっており、大手太陽光パネルメーカーが競争優位性を持つ。再生可能エネルギー世界大手独juwi(ユーイ)と提携している福岡県の自然電力も2件落札した。落札企業は、入札価格で売電することになる。調達期間は20年間。


※価格は税引き
(出所)株式会社ニューラル

 固定価格買取制度(FIT)が導入された時点の買取価格40円に比べ、今回の入札で買取価格はほぼ半減したことになる。それでもドイツ、フランス、オランダの買取価格は10円前後、英国でも約15円という状況と比較すると、依然として日本のメガソーラーの買取価格は高いことになる。それでも今回、多くのメガソーラー事業者が入札を見送らざるをえなかった背景には、太陽光発電の建設工事費用が高すぎることが指摘されている。


(出所)経済産業省

 来年に実施される入札募集は第2回が6月、第3回が12月に開始される予定。買取上限額は今回の入札結果を考慮し引き下げられる見込み。

【参照ページ】第1回入札(平成29年度)の結果について